【ネタバレ】『シャン・チー』妹シャーリンに残された謎、監督はどう考える?

この記事には、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のネタバレが含まれています。

シャーリンの「その後」どうなる?
シャン・チーの妹であるシャーリンは、兄が姿を消した後、自らの道を進むこととなった。犯罪組織「テン・リングス」、そのリーダーである父親ウェンウーのもとを離れ、独立し、マカオでナイトクラブ兼闘技場を経営していたのだ。そこにシャン・チーがやってきたこと、ウェンウーが現れたことで、シャーリンもまた家族と向き合うことになる。すべてが終わった後、シャン・チーは、シャーリンが「組織を解体」する作業に入ったと話していた。
ところが、エンドクレジットの後に映し出されたのは、シャーリンが組織を率いる者として“王座”に腰掛ける姿だった。映画は「テン・リングスは帰ってくる」の文言で幕を閉じる。シャーリンは父の跡を継ぎ、テン・リングスのリーダーとなったらしい。では、テン・リングスは父の時代と同じく犯罪組織のままなのか。それとも、シャーリンの手によって役割を変えることになるのか?
米Entertainment Tonightにて、クレットン監督は「この家族は回復に向けて前進したと思いますが、すべてが修復されたとはいささか信じがたい」と述べた。シャーリンをめぐる物語については、このように言葉を重ねているのだ。
「この作品を通して、シャーリンが経験した感情の変化はハッキリと描かれていません。また家族において、彼女はシャン・チーと同等の注目を受けるにふさわしい人物。映画の中盤で、シャーリンはケイティに“父親が自分を帝国に入れてくれないのなら、自分の帝国を作る”と言っていました。ですから、シャーリンが王座に座り、彼女ならではの方法で組織を作り直すのはすごくエキサイティングなことなのです。」
映画の締めくくりが宣言するように、いずれ「テン・リングスは帰ってくる」ようだが、その時、シャーリンやテン・リングスがどんな存在になっているのかはわからない。シャン・チーがそうであるように、シャーリンもまた犯罪組織の中で生まれ育ったのだし、経営するナイトクラブも法的・倫理的にクリーンとは言い切れないものだ。もとよりグレーゾーンに身を置いていたシャーリンだけに、テン・リングスの“その後”は未知数である。いずれにせよ、監督がシャーリンの物語に安易な結末を与えず、キャラクターとしての道筋を大切に扱おうとしていることは事実だろう。
果たしてシャーリンは善か、悪か。監督はポストクレジットシーンについて、「いろいろな見方があると思いますが、おそらく、そのすべてが正しいでしょう」と述べている。
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Source: Entertainment Tonight