【ネタバレ】『シャザム!』のカメオ出演者たち ─ DC映画キャスティング&撮影秘話も

「それぞれの役柄のため、映画には存在しないシーンを実際に執筆しました。オーディションに来た人たちには、自分がスーパーヒーローの役だとはわからないようになっていたんです。キャラクターの特徴をつかんだ日常的な場面でしたね。たとえばダーラ役のミーガン・グッドには、少女が運転免許の試験を受けるシーンを読んでもらいました。彼女はおしゃべりな役ですしね。(オーディションの様子は)ブルーレイか何かに入れられたらと思ってます。最高の俳優たちが楽しい演技をしていますからね。」
メアリー役のミシェル・ボースの場合、オーディションの内容は「3ページぶんのセリフを踊りながらしゃべる」というものだったという。どんな役柄なのか、どんなダンスなのかもわからないまま、YouTubeを利用して『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)の一部を覚えてオーディション会場で演じてみせ、合格の通知をその3ヶ月後に受け取ったという。
ミシェルによれば、ヒーローに変身して「7つの大罪」との戦闘を繰り広げるシーンは「たくさん撮って、全員たくさんカットされた」とか。劇中でヒーローになったメアリーは「笑いながらモンスターを殴ったり、いたぶったりしていた」といい、歌やダンスの要素はアクションシーンに現れていたという。「今となってはオーディションも納得できます。ティーンエイジャーみたいに楽しそうな演技ができる俳優を求めていたんだと思うんです」。
またデビッド監督は、ヒーロー姿にキャスティングした俳優に隠されていた思わぬ“DC映画との縁”を明らかにしている。フレディ役のアダム・ブロディ、ペドロ役のD・J・コトローナは、かつてジョージ・ミラー監督が企画を進めていた実写映画版『ジャスティス・リーグ:モータル(Justice League: Mortal)』にキャスティングされていたのだ。「(当時は)アダムがフラッシュ、D・Jがスーパーマンの予定でした。後から気付いて、“うわっ、やっと彼らがDC映画のスーパーヒーローを演じられるんだ!”って言っていたんですよ」。
ところで、『シャザム!』では決して出番の多くなかったヒーロー姿の兄弟たちは、いずれ作られるだろう続編、あるいはその後の作品にも継続して登場することになりそうだ。たとえばミシェルの場合、早くもDC映画5作品への出演契約を済ませているというのである。
映画『シャザム!』は2019年4月19日(金)より全国公開中。
『シャザム!』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/shazam-movie/