『シャザム!』ザッカリー・リーヴァイ、オーディション参加を一度断っていた ─ 出演獲得の勝因は心の余裕

映画『シャザム!』に登場する“身体はオトナ、中身はコドモ”のスーパーヒーロー、シャザム役のザッカリー・リーヴァイは、予告編でも早くも魅力が炸裂している、まさしく役柄にピッタリのキャスティング。しかし、どうやらリーヴァイはシャザム役を一度断っていたらしい……。リーヴァイ本人が米Comingsoon.netにて語った。
『シャザム!』に続いて製作される、シャザムの宿敵を主人公とする『ブラックアダム(邦題未定、原題:Black Adam)』で主演を務めるのは『ワイルド・スピード』シリーズのドウェイン・ジョンソン。それゆえシャザム役について面談したいという依頼を受けた際、リーヴァイは「なんで僕のところに話が来るの?大スターやデカい男を探してるんでしょ?」と思ったという。
シャザム役獲得、勝因は心の余裕?
これまでリーヴァイは『マイティ・ソー』シリーズのほか、『塔の上のラプンツェル』(2010)やドラマ「CHUCK/チャック」(2007-2012)で人気を得ていたものの、ドウェインほどの大スターとはいえなかった。シャザム役の獲得は無理だと考え、一度は話を断ったのだそうだ。
しかし2ヶ月後、再びチャンスが巡ってきた。別の企画に取り組んでいたリーヴァイのもとに、『シャザム!』に登場する別の役柄のオーディションを受ける機会が訪れたという。
「どんな役柄なのかはわかりませんでした。オーディション用に書かれたものを読んで、テープに録画して、製作チームに送ったんです。そうしたら代理人から電話がかかってきて、“2ヶ月前に断ったシャザム役、どう思う?やっぱり君がふさわしいと思われてるんだけど”と言われたんです。」
リーヴァイは役柄について真剣に考え、6日後にはカメラテストに参加。その翌日にはシャザム役に決まったとの連絡を受けたという。100人の俳優がオーディションに参加したにもかかわらず、一度は役を断っていた自分が出演をつかんだ……。リーヴァイは「すごいことですよね。どうかしてる」と語りつつ、自身が体験した過去のエピソードを振り返っている。
「不思議なことに、そして皮肉な話ですが、(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』)スター・ロード役のカメラテストを受けた時のことを思い出します。あの時は、クリス・プラットがスター・ロード役を断っていたのを知っていました。僕は、あの役を本当にやりたかったんです。」
ところが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ではクリスが役を射止め、リーヴァイは望みを叶えることができなかった。しかし『シャザム!』では、当時と同じことが自分自身で起こったのである。
「それほど自分がこだわっていない、どうしても(役柄を)欲しいわけではない時だったら、こんなにも先入観なく、自分のやろうとしていることをクリアに考えられるのかって。(テストの時は)自分自身のまま、自分なりのやり方でやろうと思いました。結局のところ、だからこの仕事がもらえたんだと思うんです。」
ちなみにリーヴァイは自分自身について、アメコミ映画が似合うような人物ではなく普通の男だと考え、ヒーローを演じるのは無理だと感じていたという。しかし、“スーパーマンとコメディ映画『ビッグ』(1988)を足して2で割ったような”『シャザム!』の作風を知るや「夢の仕事だ」と胸を高鳴らせたとか。
映画『シャザム!』は2019年4月19日(金)全国ロードショー。
『シャザム!』公式サイト:http://shazam-movie.jp
Source: Comingsoon.net