『シャーロック・ホームズ3』に意欲、舞台はイギリスからアメリカに ─ ただし主演二人が多忙すぎて「ハードル高い」

ロバート・ダウニー・Jr.主演、映画版『シャーロック・ホームズ』シリーズ第3作の企画について新たな情報が明らかとなった。
ガイ・リッチー監督の『シャーロック・ホームズ』シリーズは、ダウニー・Jr.演じるホームズとジュード・ロウ演じるワトソンが、その観察眼と推理力、身体能力を駆使して事件解決に挑むサスペンス・エンターテインメント。2009年に第1作、2011年に第2作が製作され、いずれもヒットを記録した。
第3作は、2018年にホームズとワトソンの共依存を描く内容で脚本作業が進行中とされていたが、その後大きな進展はなし。2024年にダウニー・Jr.の妻でプロデューサーのスーザン・ダウニーが「心の中では存続しています」と語るにとどまっていた。2025年7月には、映画・テレビのデータベースIMDbに無断で作品ページが作られる一件が話題となった。
このたび米Colliderのインタビューで、第3作について「ある時点では、かなり実現に近づきました。ただ、あのバージョンを作らなくてよかったと思っています」と明かしたダウニー。長期間にわたる開発の停滞について、次のように語った。
「単にタイミングが良くなかったんです。撮影期間をジュードのスケジュールに合わせることができませんでした。結果的に、全員が一歩引いて正解だったと思います。その後、パンデミックなども重なりましたから。」
そのうえで、「『シャーロック』第3作を世に送り出したい。心からそう思っています。長年構想を練ってきた企画ですから」と今も制作への意欲があることを明言。「少し異なる方向性について話し合ってきた」といい、舞台をイギリスからアメリカに移すアイデアを温めていることを明かした。
「ずっとアメリカを舞台にする案があったんです。それが良いアイデアかどうか分かりませんが、私はとても気に入っています。だからぜひ実現させたい。ただ、難しいんです。前作から時間が経っているし、ハードルも本当に高い。少なくともロバート(・ダウニーJr.)がそのハードルを非常に高くしてしまったので、どうなるか分かりません。」
第3作が実現するかは依然として未知数だが、新たなアイデアは存在し、企画自体は真剣に検討されているようだ。“高いハードル”を超える脚本さえできれば、大きく前進するかもしれない?
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Source:Collider