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ブライアン・クランストンの『シャイニング』パロディCM、狂気の沙汰 ─ 呪われたホテル、ふたたび完全再現される

https://www.youtube.com/watch?v=tHoYKy1GMgM

「ブレイキング・バッド」(2008-2013)などのブライアン・クランストンが、スティーヴン・キング原作&スタンリー・キューブリック監督による名作『シャイニング』(1980)のパロディに全力で挑んだ。2020年2月2日(米国時間)の巨大スポーツイベント「第54回スーパーボウル」のテレビ中継にて放送される、マウンテンデューの特別スポット映像だ。

「出て来い、出て来い、どこにいるんだ…」。今回のスポット映像は、『シャイニング』でおなじみの名シーン、ジャック・ニコルソン演じるジャックが妻ウェンディに襲いかかり「お客様だよ!(Here’s Johnny!)」と叫ぶ場面のパロディとなっている。

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ブライアンが演じるジャックは、新商品のマウンテンデュー・ゼロシュガーで扉をコンコンとノック。「マウンテンデュー・ゼロシュガーだ、元のヤツと同じ爽やかさだよ」と語りかけ、「砂糖を使ってないのにな!」と(マウンテンデューを斧に持ち替えて)扉を破壊する。「マウンテンデュー・ゼロ様だよ!」。これには妻のウェンディも絶叫する…が、すぐに正気を取り戻して「喉渇いてるんだよね」。エレベーターからマウンテンデュー・ゼロシュガーがあふれ出し、ブライアンの顔をした双子の姉妹が顔を見合わせるという戦慄のカットでCMは幕を閉じる。

『シャイニング』のシェリー・デュヴァルに代わって妻ウェンディを演じたのは、米国の人気ドラマ「Black-ish(原題)」(2014-)で知られるトレイシー・エリス・ロス。米Entertainment Weeklyでは、「シェリーの姿は私の身と心に焼き付いているので、(『シャイニング』を)しっかり見直す必要はありませんでした。彼女のお仕事は、私の仕事の大部分を占めているんです」と真面目すぎるほどのコメントを発している。「こんなに有名な役を演じ直す機会がもらえるなんて、本当に特別で興奮しました。リサーチのために映画は見直しましたが、完璧なセットで衣裳を着たら、あとのことはすべて決まりましたね」。

ちなみに『シャイニング』のオーバールック・ホテルが再現されるのは、スティーブン・スピルバーグ監督作品『レディ・プレイヤー1』(2018)、『シャイニング』続編小説の映画版『ドクター・スリープ』(2019)に次いで近年では3度目。『ドクター・スリープ』では『シャイニング』の資料をもとに、当時のセットが寸分違わぬほどの精度で再現されたが、今回も気合いの入りようは相当である。

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Source: Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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