【ネタバレ】「SHOGUN 将軍」最終話、冒頭シーンの意味は? ─ 真田広之が答えを提示

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「SHOGUN 将軍」最終話、老按針が見ていたのは夢?
「SHOGUN 将軍」第10話『夢の中の夢』の冒頭では、老人となりベッドで寝たきりとなった按針の姿が映し出される。目を覚ましそうになる老按針の近くでは、パーシーとナイジェルという2人の孫が部屋に飾られた刀や兜を眺めながら、「なんで(刃が)欠けているの?」「おじいちゃんが日本人の暗殺者をやっつけたから」と話している。
ゆっくりと身体を起こす老按針は鞠子の十字架を強く握っているようだ。「ううん」と唸りながら、神妙な面持ちをする老按針。すると遠くから按針の名前を叫ぶ藪重の声が聞こえてきて、画面は“現在”へと切り替わる。爆発により気を失っていた按針は、鞠子を抱え上げ何度も名前を呼ぶが、彼女はすでに使命を終え、息を引き取っていた。
その後、藪重と共に虎永の元へと帰った按針は、自分の船が燃やされていることを知る。網代では、虎永の命により船を破壊した謀反人探しが行われ、無慈悲に処刑される村人もいた。この窮状に、按針は「これ以上、血は要らない」と虎永に直談判。一向に聞き入れようとしない虎永を前に「私、死ぬ。村人死なない」と言い、刀で腹を切ろうとするのだった。
刀を突き刺す寸前で虎永が止めに入ったことで、死を免れた按針。のちに虎永は、船を燃やしたのは自分であり、按針を試すための「小細工」であったことを藪重に打ち明けた。
「今や按針は虎永にとって頼もしい武器となりましたが、その前に彼は試される必要がありました」。そう語るのは、緊迫の演技を見せた虎永役の真田広之。同シーンについて、「彼は自分の経験から侍の精神を心得たようですね」と見解を述べている。
切腹の直前、按針は冒頭で映し出された老いた自分の姿のビジョンを見るが、これは数十年後に訪れる実際の姿なのか。それとも爆発で気を失っていた時にわずかに見た夢だったのか。真田が語るところによれば、「彼はイングランドで年を取る夢を見ていた」のだという。
「侍の兜を見ながら、(老按針は)こう思っていたはずです。“これが死ぬのにふさわしい方法なのか。長生きは幸せなのか?”と。それから彼は、鞠子が名誉のために、使命のために、意味のある死を遂げたのを目の当たりにしたのです。そういうことが、彼に侍の精神とは何なのかを教えてくれたんです。幸せとは何か?彼にとって良い死とは何か?タイミングとは?彼にとって名誉ある死とは何か?その瞬間、武士道精神が頭に浮かんだのだと思います。」
船の再建を任された按針は再び前を向き、けじめとして鞠子の十字架を海に流す決断をする。夢の中で十字架を大切に握っていた老按針との深い対比となった。
ところで虎永は、藪重との会話で「按針は一生日の本から出られぬ宿命であろうな」と推し測っていた。故郷のベッドで寝たきりのまま一生を終えるのでないのであれば、按針はどのような最期を迎えることになったのだろうか。
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Source:Screen Rant