真田広之、「SHOGUN 将軍」S2でエグゼクティブ・プロデューサーに ─ 「自分の発言が通ってしまう良さと怖さが、同時に押し寄せる」
ドラマ「SHOGUN 将軍」で自身初となるプロデューサー業を担い、日本の美徳・精神の「Authenticity(真正性、本物らしさ)」を極限まで引き出した真田広之。シーズン1では、「西洋から見た誤解」を解くために奔走し、キャラクターの細かな所作、風景の見え方一つから、足音の聞こえ方に至るまで徹底的にこだわった。
これが世界的に高く評価され、「SHOGUN 将軍」はエミー賞の歴史上最多18冠を獲得。プロデューサー・真田広之の信念と実力が世界に認められた。

そんな真田は、2026年1月より撮影開始となるシーズン2では新たにエグゼグティブ・プロデューサー(製作総指揮)を担う。プロデューサーよりも上級職で、制作の最終責任者と言える立場だ。
「プロデューサーとしての肩書自体、シーズン1の時が初だったんですが、初のEP(エグゼグティブ・プロデューサー)ということで……」。真田は、香港で開催された「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー 2025」の後、THE RIVERの単独取材にて語った。「周りの方の(自分を)見る目や、聞いてくれる範囲が広がった。同時に、そこには責任が伴います」と、静かな口調。
「下手なことは言えないぞ、と。やはり、言ったことが通ってしまう良さと怖さが同時に押し寄せていて……。言うからには、裏付けを取って発言しないと、それでカンパニーが動いてしまう責任感は、すごく感じますね。」
2000年代初頭からハリウッドに挑んだ真田は、それまで「意見を言うことを躊躇したり、タイミングを見計らって、どんな言い方をすれば相手のプライドを傷つけずに作品が良くなるか」を気をつけざるを得なかった。「『SHOGUN 将軍』シーズン1でプロデューサーの肩書きを頂いたことによって、意見が堂々と言えるようになった。プロデューサーとして日本人スタッフを雇えたことで、自分の負担が軽くなりつつも、自分が呼んだスタッフの全てに対して責任を持たないといけない。そのやりやすさ、楽しさと同時に、“責任”も感じたんです。今回はそれが増幅したという感じ。意見が通りやすいが故に、発言に責任を持たなければいけない」。
プレッシャーも少なからず感じていることを隠さない真田だが、その佇まいには、より深い自信が宿っているように見えた。取材前日に行われたプレビューイベント登壇時には、こうも語っている。
「5歳で子役から俳優生活をスタートし、日本で40年、ハリウッドで20年。その経験全てをシーズン1でつぎ込んだつもりです。それが評価されたのは、自分の人生にとっても大きなポイントとなりました。
ここまで関わっていただいた全ての関係者の方、先輩方とか、先生方の顔が授賞式で毎回浮かんで。ある意味、一つの恩返しがこれでできたのかなと。
これを励みに、もっと頑張れよと(言われたような)、還暦過ぎた体に鞭打って頑張ろう、と思わせていただきました。」
ディズニー傘下のFXが製作した『SHOGUN 将軍』シーズン1 ディズニープラスのスターで全話独占配信中。シーズン2は2026年1月撮影開始。真田広之への単独インタビュー記事は後日フル掲載する。
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