真田広之が「SHOGUN 将軍」シーズン2を決意した「プラットフォーム」構想
2025年11月。急激に冷え込んだ日本列島を離れ、香港へと足を伸ばす。活気に溢れた都市の日中は、東京から着用した薄手のニットでは汗ばむ陽気。人々はTシャツとサングラス姿でクリスマス装飾と記念撮影を行っている。
その熱気は香港ディズニーランド・ホテルで開催された「ディズニープラス・オリジナル・プレビュー 2025」ステージにも満ちていた。アジア中から集まったメディア関係者らの熱烈歓迎を受けて、壇上には真田広之が「SHOGUN 将軍」シーズン2の報告とともに登場した。
シーズン1はエミー賞の歴史上最多となる18冠を獲得。真田自身も日本人史上初となる主演男優賞に輝いた。「SHOGUN 将軍」は、まさに天下統一を成し遂げた、歴史を変えたドラマシリーズとなった。
もともとシーズン1限りの予定で製作・配信されたが、世界的な高評価を受け、異例とも言えるシーズン2更新が決定。それも、ジェームズ・クラベルによる原作小説はシーズン1で描き切ったので、ここから先は原作を超えたオリジナル創作となる。
リスクは大きいが、壇上の真田は「『SHOGUN 将軍』というプラットフォームは、若き素晴らしい才能にチャンスを与え、世界に紹介するチャンス」と、再挑戦の動機を表現。“プラットフォーム”という言葉を用いたのが印象的だった。
このプレビューイベントの後、THE RIVERの個別取材に応じた真田は、「日本やアジアの才能が世界に向けて紹介できればという思いでした。今回のシーズン1の成功を受けて、その思いがより強まった」と改めて語る。シーズン1が評価されたことによって、可能性が広がった、と。
「アジアに向けて、日本に向けてのハリウッドの門がより広く開いた。橋をかけるという意味では、今はまだ木製かもしれませんが(笑)、(シーズン1で)木造りの橋が掛かった感覚はあるんです。それをいかに幅広く、強固なものにしていくかというのがシーズン2の役目だと思うので。」
予定にすらなかったシーズン2に進むことに、戸惑いが全くなかったわけでもない。それでもやるべきと思った理由は、“プラットフォーム”としての「SHOGUN 将軍」の役目を強く感じたからだ。
「自分の俳優としての欲よりも、プロデューサーとして。私がシーズン1で味わったあの思い。素晴らしい才能を世界に紹介する、そして評価されるというプロセスを経た後なので、これはもう、自分のためではなく、今後の日本のキャスト、クルー、アジアの人たちのために、この場を維持することが大事だと。それがシーズン2を引き受ける一番の原動力でした。
本当にオリジナルでどこまでいけるのか。このチームワークと新たなキャストで、もう一度世界にアピールしようよ、と。自分の中では、プラットフォームとして受け入れる場をキープすることが、シーズン2の大きな意味となりました。」
「SHOGUN 将軍」シーズン1は、ディズニープラス スターで全話独占配信中。シーズン2の撮影は2026年1月に開始される。真田広之への単独インタビュー記事は後日フル掲載する。
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