「SHOGUN 将軍」鞠子役アンナ・サワイ、米トーク番組で「ござりまする」と現代語の違いを説明

ドラマ「SHOGUN 将軍」で戸田鞠子役を演じる、アンナ・サワイ。アメリカの人気トーク番組に単独でゲスト出演し、作中に登場する日本の昔の言葉遣いが、現代とどう違うかを説明している。
本作は、ジェームズ・クラベルによる1975年の同名小説を、真田広之プロデュースのもと新たに映像化した戦国ドラマ。歴史上の人物や出来事にインスパイアされた「関ヶ原の戦い」前夜の日本を舞台に、“SHOGUN”の座を懸けた、乱世を生き抜く者たちの陰謀と策略を描く。
ニュージーランド生まれ・日本育ちのサワイが演じるのは、語学に堪能なキリシタンの鞠子。英国人航海士の按針(コズモ・ジャーヴィス)の通訳を担当し、周囲に「按針様は~と申しておりまする」と淡々と伝える姿が印象的だ。
しかしバイリンガルとはいえ、1600年を舞台にした本作で“通訳”するのは難しかったようだ。「ジミー・キンメル・ライブ!」出演時、サワイは英語も日本語も流暢に話せるとした上で、「でも(「SHOGUN 将軍では)昔の日本語を話します。だからそれ(昔の言葉遣い)をしてから、イギリス訛りのような英語を話す必要がありました」とコメント。
そこで司会のキンメルから、伝統的な日本語と現代語の違いについて質問が。サワイは「例えば、“水はどこですか?”と聞かれたら」と仮定して、「現代語なら“こちらです”と言うだけです。しかし(劇中では)、“こちらでござりまする” になる。つまり、もっと長くなるんです」と簡単に説明した。
またサワイは、衣装の着物についても言及。「着心地が悪いし、窮屈。何枚も重ね着をして、ウエストに帯を結ぶんですから」。和装時の“すり足”気味の歩き方を身に着けるため、公園やスーパーで練習を行ったという。その姿を見かけた女の子から「あなたトイレに行きたいの?」と聞かれたと明かし、観客から笑いが起こった。

ちなみに「SHOGUN 将軍」では徹底した時代考証が行われ、撮影現場では専門家たちのもと所作指導が実施されたとのこと。女性の座り方をめぐっても多くの議論が行われたそうだ。一方セリフ回しについては、「時代の言葉に忠実でありながら、現代の観客にわかりやすく、しかしながら現代的になりすぎないというバランス」が意識されていた、と真田が明かしている。
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Source:Jimmy Kimmel Live