「SHOGUN 将軍」鞠子役アンナ・サワイ、黒澤明『隠し砦の三悪人』の雪姫を参考にしていた ─ 「インパクトを持って欲しかった」

ハリウッド発の戦国ドラマ「SHOGUN 将軍」に登場する鞠子は謎を秘めた存在。最初こそ異国から漂流したジョン・ブラックソーン/按針の通訳として登場するが、エピソードを重ねるにつれて、彼女の知られざる過去が明かされていく。
鞠子役のアンナ・サワイは、戦国時代における女性像を忠実に演じる一方、ある日本映画に登場する「強い女性戦士」を参考にもしたという。その映画とは、日本が誇る黒澤明監督の代表作の一つ、『隠し砦の三悪人』(1958)だ。
『隠し砦の三悪人』は戦国の世を舞台に、戦に敗れた一族の侍大将(三船敏郎)と野蛮な姿に変装をした姫が、敵陣突破を試みる冒険活劇。役作りにあたり、黒澤作品を「たくさん観た」と米The Hollywood Reporterに話すサワイは、なかでも『隠し砦の三悪人』で上原美佐が演じた雪姫が「大きなインスピレーションの源でした」と明かしている。
「当時見た映画の中で、雪姫だけは権力を持っていた女性だったので、すごく印象に残っていました。彼女は男たちと比べてもとても荒々しい女性だった。鞠子にも彼女なりのやり方で似たようなインパクトを持って欲しかったんです。」

鞠子は雪姫のように、いざと言う時に勇敢な行動に出る。アクションに挑戦したサワイは撮影を振り返り、「当時の女性は本当に戦うことができたのかという疑問が最初に浮かんだ」というが、リサーチを経て「実際にそうだった」ことを知ったという。「彼女の位の侍たちは訓練を受けていました。女性は戦いの最中でも膝を閉じていたんですよ。あと、リーチを得るために薙刀を使っていました」。
エピソードによっては、主人公の虎永よりも鞠子のほうが多く登場するが、サワイは「日本人の女性キャラクターの視点を視聴者に共有するために、彼女たちの登場時間を長くすることができたのは大きな一歩だったと思います」と語る。この障壁をクリアできたからこそ、鞠子という人間に秘められた奥深さをじっくりと描き出すことができたのだろう。
「鞠子はある意味ではとても脆く傷つきやすい人間です。でもそれを全てうまく取り繕っている。そういったことを見せたかったんです。幸せで従順だから全てにイエスと言っているわけではないんです。それ以外のことを言うための力がないだけなのです。だからといって主体性が無いというわけでもありません。それを別の方法で使うんです。」
戦国スペクタクル・ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』はディズニープラスの「スター」にて独占配信中。
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