『スパイダーマン・ノワール』発売 ─ マーベル・ノワール、暗黒時代に誕生した並行世界のスパイダーマン描く

ShoPro（小学館集英社プロダクション）より、マーベル邦訳アメコミの新刊『スパイダーマン・ノワール』が発売となった。

最後に勝つのは善人か悪人か……暗黒の時代に誕生したスパイダーマン”ノワール”の活躍を描いた単独作が、待望の初邦訳。

本書『スパイダーマン・ノワール』は、2008年12月から翌年3月にかけて全4話で刊行されたミニシリーズ。1930年代の並行世界（アース90214）を主な舞台にした「マーベル・ノワール」の一環として刊行され、2014 年のイベント『スパイダーバース』（ヴィレッジブックス刊）をきっかけに、本作の主人公、スパイダーマン・ノワールは、並行世界のスパイダーマンの一人として脚光を浴びることになった。

本作の舞台は、アメリカでの株価暴落に端を発した世界恐慌に陥ってから、4年後の1933年。ニューヨークはギャングの首領ゴブリンによって牛耳られ、警察、政治家もグルになって不都合な事実をカネと引き換えに排除する、腐敗しきった街と化していた。

おじを無惨に殺され、活動家のおばであるメイ・パーカーと共に暗い青春時代を送ったパーカーは、一市民として社会を変えようともがく日々を送っている。

そんなある日、クモに咬まれたことで、驚異的な能力を得たパーカーは、その力で、社会を変えようと立ち上がるのだが……。

自由と平等が許されない世界で、はたして正義は通用するのか？実写ドラマ化も発表され、ますます注目が集まるスパイダーマン・ノワール。いつもと一味違うノワールの世界を堪能しよう。