『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が「私に強さをくれた」 ─ ティ・チャラ不在の続編、シュリ役俳優が癒しのプロセスを語る

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では、国王ティ・チャラの妹である科学者のシュリが重要な役目を担う。ブラックパンサー/ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンが2020年8月に逝去したあと、続編ではシュリの役割が大きくなると伝えられたのだ。
英Empireでは、シュリ役のレティーシャ・ライトが、チャドウィック亡き世界でシュリを演じたことの意味を語った。劇中ではティ・チャラもこの世を去った設定となっているが、シュリとして“その後の世界”を生きることが、レティーシャの心理にも大きな影響を与えたという。
「(続編における)シュリの物語が、私に悲しむこと、泣くこと、笑うことを許してくれたし、自分が考えたこともないような強さをもたらしてくれました。あまたの試練が自分というものを作ってくれます。打ちひしがれるか、もう一度立ち上がるか、どちらかを選ぶしかありません。私は毎日、シュリがじっと見てくれている、そして“あなたは打ちひしがれるのか、それとも立ち上がるのか”と問うてくれていると感じていました。(悲しみが)癒え始めるまで、それはずっと続いていましたね。」
具体的なストーリーは謎に包まれたままだが、本作がティ・チャラを支えた人々の“その後”を描く群像劇となることは確かだ。シュリのほかにも、母親のラモンダ(演:アンジェラ・バセット)やエムバク(演:ウィンストン・デューク)、ナキア(演:ルピタ・ニョンゴ)、オコエ(演:ダナイ・グリラ)らが登場。監督・脚本のライアン・クーグラーは、演じた俳優陣を「チャドがボーカルをやっていたバンドのメンバーたちのよう」だと言い、「彼らが再び立ち上がって歌える歌を作らねばと思った」と語っているのである。
予告編のラストにはブラックパンサーがふたたび登場するが、誰がスーツを着るのかはまだわからない。シュリは(コミックでブラックパンサーの役目を継いでいることもあり)有力候補のひとりだが、レティーシャは「答えにくい質問ですね」と述べて明言を避けた。「前作の撮影中、ライアンやチャドと少しだけその話題になりました。シュリを演じる身として、すごく楽しみになったことではあります」。
なお本作には、アヨ役のフローレンス・カサンバ、 エヴェレット・ロス役のマーティン・フリーマンも続投。ネイモア役でテノッチ・ウエルタ、アイアンハート/リリ・ウィリアムズ役でドミニク・ソーンが加わるほか、ドーラ・ミラージュの精鋭部隊「ミッドナイト・エンジェルズ」の一員役でミカエラ・コールが出演する。
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日より全国公開。
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Source: Empire