ソニー、PS4版『スパイダーマン』開発会社インソムニアックゲームズを買収 ─ 『ラチェット&クランク』など人気シリーズ手がける

マーベルの人気ヒーロー・スパイダーマンの最新ゲームとして世界的ヒットを記録した、PS4®用ソフトウェア『Marvel’s Spider-Man』の開発会社Insomniac Games(インソムニアックゲームズ)が、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)によって買収された。SIEが正式に発表した。
1994年に設立されたInsomniac Gamesは、『Marvel’s Spider-Man』のほか、これまで人気シリーズ『ラチェット&クランク』『RESISTANCE』を発表。独自の世界観とストーリーや作品クオリティの高さなどで高い評価を受け、2005年以降20の賞を受賞した。最新作『Marvel’s Spider-Man』は、世界累計実売本数1,320万本を突破(2019年7月28日時点)、2018年発売のPS4®ソフトで最も評価された作品の一本だ。

今回の買収を経て、Insomniac Gamesは、SIEが20年以上築いてきた関係性をもとに、SIEのソフトウェア制作を統括する「SIEワールドワイド・スタジオ」(以下SIE WWS)傘下にて「プレイステーション」プラットフォーム専用のソフトウェア開発に取り組む。このたび発表されたリリースには、「オープンワールド且つストーリー性を重視したゲーム開発を強化することで、より魅力的な「プレイステーション」ならではのエンタテインメントをお届けしてまいります」と記された。
Insomniac Gamesの社長兼CEOであるテッド・プライス氏は、「SIE WWSファミリーに加わることで、『ポジティブかつ心に残る感動を創造する』という我々のビジョンを実現する機会がさらに広がるでしょう」とコメントした。「創業以来、プレイステーションとは特別な関係を築き上げてきました。今回のパートナーシップは両社の可能性を広げるものであり、『Marvel’s Spider-Man』の功績はそれを証明しています。今後、長年のパートナーであるSIE WWSの一員として、我々の成長を促進させることで、多くのファンの皆様に、より革新的で新しいゲーム体験をお届けできるよう取り組んでまいります」。
また、SIE WWSのチェアマンであるショーン・レーデン氏は「Insomniac Gamesは、業界で最も高く評価されている開発会社の一つであり、ストーリー性の高いゲーム開発力には定評があります。長年にわたり強固なパートナーシップを築いてきましたが、今回、同スタジオがSIE WWSのファミリーの一員となることを心より嬉しく思います」との声明を発表した。「同スタジオを迎え入れることで、これまで以上に、SIE WWSは世界中の皆様がお楽しみいただけるプレイステーションならではのゲーム体験を創造してまいります」。
PS4®用ソフトウェア『Marvel’s Spider-Man』は発売中。