『エイリアン』リプリー役シガニー・ウィーバー、再演に後ろ向き「リプリーも役割を全うしたので」

SF映画の金字塔『エイリアン』シリーズ、第1作から第4作までエレン・リプリー役を務めてきたシガニー・ウィーバーは再演に前向きではないようだ。
英Empireによると、2020年6月から約1年半前に、シガニーには本シリーズ全作で製作を担当してきたウォルター・ヒルから、50ページにも及ぶ“リプリーを主人公にした第5作”の企画書が送られてきたのだという。シガニーは企画の詳細こそ明かさなかったが、「リプリーは役割を全うしたと思うので、休ませてあげるべきでしょう」と胸の内を明かした。
『エイリアン』シリーズの生みの親であるリドリー・スコット監督は、『プロメテウス』(2012)『エイリアン:コヴェナント』(2017)の前日譚シリーズを手掛けている。「リドリーは別の方向に進みましたので」とシガニーが語るように、これからのシリーズでリプリーを主人公にした作品が製作されるのかは不明だ。とはいえ、シガニーにとって、リプリーというキャラクターが大切な存在であることは今も変わらないという。「彼女のことは、かけがえのないパートナーだと思っています。常に私の心の中にいますよ」。
『エイリアン』シリーズは1979年の第1作を封切りに、ジェームズ・キャメロン監督『エイリアン2』(1986)、デヴィッド・フィンチャー監督『エイリアン3』(1992)、ジャン=ピエール・ジュネ監督『エイリアン4』(1997)が公開。2015年には、『第9地区』(2009)のニール・ブロムカンプ監督がリプリーを主人公にした第5作のコンセプトを発表するも、2017年にリドリー・スコット監督が企画の頓挫を公表していた。
ブロムカンプ監督の企画が本件と関係しているのかは定かでないが、少なくともスコット監督は『エイリアン』シリーズの継続に今も意欲的な姿勢を示している。「利用的価値がまだ十分に残っていると思います。ただ、今度は再び進化させなければなりませんね」。また、次回作のコンセプトについては、「この生き物は一体どうやって誕生したのか、そして宇宙船みたいなものは、なぜ彼らの卵を運び、旅をしているのか。“誰が、なぜ、何の目的で”が次のアイデアになるでしょう」と“エイリアンの起源”を描く内容になると明かしている。
Source: Empire , The Guardian(1, 2)