巨匠スコセッシ、窪塚洋介の熱弁に目元ウルウル…『沈黙 -サイレンス-』ジャパンプレミアレポート

モニカ役 小松菜奈
『アメイジング・スパイダーマン』などでも知られるロドリゴ役アンドリュー・ガーフィールドと共演したことについては、「アンドリューさんはとても大変な役で、ストイックに減量していたり、声もかけられる状態でもなく、お話もなかなかできませんでした。」と、現場での緊張した空気感について語った。
「遠くで見ていても、本編を見ても、すごく過酷なものだったのだなと。自分たちとはとても比べられないなというくらいの大変さがあったようでした。クランクアップの際はハグをしてくださったんですけど、もうちょっとお話できればよかったなと思いました。」
そんな小松が現場で経験した苦難は、感情をさらけ出して挑んだシーンの再撮影だった。一度はオーケーになったものの、編集の都合で翌日にもう一度取り直しになったそうだ。
「その時の感情を思い出しちゃってすごい泣いちゃったんですけど、求めてくれているということはまだ出来ると思ってくれているのだと思い、そのときは辛かったんですけど、もう一度見てくれるのは幸せなことだと思いました。」
スコセッシ監督も小松のシーンには舌を巻いたようで、「彼女の芝居にはとても驚いて、再撮影を頼むのが辛くて辛くて…。でも翌日になれば同じくらい激しくエモーショナルな演技を見せてくれて、凄かったんですよ」と絶賛した。
ジュアン役 加瀬亮
「この共演者の名前と監督の名前を聞いた時に、すごくワクワクして、どうしても参加したいと思いました」と、今作への参加に至る想いを語った加瀬は、「自分は特別の宗教を持っていないので、ジュアンを演じながら自分の中で信仰になるものを探しながら演じていました」と回顧した。
「(信仰は)この映画のテーマでもあるので、観た後にきっとそれを感じてくれたら嬉しいです。」
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