【ネタバレ】『スカイライン』第4作が始動中、監督が認める ─ 『エイリアン2』オマージュネタも

に熱烈な人気を誇るSFアクションシリーズ『スカイライン』の最新作『スカイライン-逆襲-』の日本公開を記念して、THE RIVERではリアム・オドネル監督への単独インタビューを実施。この記事では、先に公開したネタバレなし版インタビューに続いて、ネタバレありのインタビューをお届けしよう。
この記事には、『スカイライン-逆襲-』のネタバレが含まれています。
『スカイライン』シリーズはこれまでに、『スカイライン-征服-』(2010)、『スカイライン-奪還-』(2017)そして最新作の『スカイライン-逆襲-』による3部作とされており、『逆襲』がそのラストステージになると見られていた。
ところが本編では、ラストシーンで次なる冒険を示唆するような演出が見られた。第4作も製作予定なのだろうか?リアム・オドネル監督は、THE RIVERとの単独インタビューでさらなる展開を認めている。さらに、劇中で観られた『エイリアン2』(1986)へのオマージュと見られるネタについても、楽しく話してくれている。
【ネタバレ】『スカイライン-逆襲-』小ネタと続編

──『スカイライン』シリーズでは、監督が大好きな『プレデター』や『エイリアン』のような作風を意識したということですね。今作ではローズの「人間にしてはなかなかやるね」というセリフもありましたが、やっぱり『エイリアン2』のオマージュですよね?
そうです。つい入れたくなってしまいました。彼女にはエイリアンとしての要素もあるし。「男にしてはなかなかやるね(Not bad for a man)」と言わせようかなとも考えたんですが、それも違うかなと思い、もう(『エイリアン2』そのままのセリフで)入れちゃえと。僕の映画は、ついオマージュが入っちゃうんです。
──ローズが巨大エイリアンに乗り込んで操縦するところは、『パワーレンジャー』や『パシフィック・リム』みたいで好きです。
そうそう(笑)。『奪還』ではトレントが操縦していたから、今度は人間に操縦させちゃえってことで。それならローズですよね。リンゼイ(・モーガン、ローズ役)が頑張ってくれたおかげで、本当に操縦しているようにフィジカルに演じてくれた。デッカいエイリアンに乗り込むなんて、「この映画、楽しみまくってるな」ってわかるでしょう。あそこからどんどんクレイジーになっていって、アクションも広がっていく。

──ところで、監督は既に『Last Savage』という新作に向けて動いているそうですね。あの『ジョン・ウィック』シリーズ執筆のデレク・コルスタッドと脚本を書いているとか。
そうです!1年ちょっと前から脚本にあたっています。実現するといいなという企画がいくつかあって、そのうちのひとつですね。まだ正式なゴーサインをもらっていないので。いつも、こういうインタビュー取材をきっかけに誰かが出資してくれたらいいなと思ってます(笑)。
(『Last Savage』は)野心的なストーリーになっていて、僕が携わった脚本の中でも一番良いと思います。デレックからは色々と学ぶことが多いですね。彼は素晴らしい脚本家で、アクションの描写がめちゃくちゃ上手い。キャラクターが、抱え込んでいた感情を一気にぶちまけるんです。キャラクター展開にサスペンスがあるんですよね。彼と仕事していて、すごく楽しいですよ。
でも、今取り掛かってる仕事は、実現するかもしれない『スカイライン』第4作です。まだ数ヶ月かかるかなという感じで、他に3つ企画を温めています。映画は製作決定にこぎつけるまでが難しいから、いつも企画は何個も進めるようにしています。
まずは、『Abomination』っていう北極が舞台の話。第二次世界大戦時のクリーチャーもので、失態を犯した兵士が北極に飛ばされて、そこでイヌイットの民族と組んで怪物を倒しに行くんです。
それとは別にもうひとつクリーチャーものの企画があって、こっちはもうちょっと現実的で、歴史上の人物を扱った方向性。こっちでは映画のラストにNG集を入れられないような感じかな(笑)。
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