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シルベスター・スタローン、「史上初の推理作家」エドガー・アラン・ポーの伝記映画を執筆中 ─ 72歳、完全なる新境地へ

シルベスター・スタローン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/7588423560/

『ロッキー』『ランボー』シリーズで知られる伝説的アクションスター、シルベスター・スタローンが御年72歳にして完全なる新境地へ踏み込もうとしている。スタローンは現在、“史上初の推理作家”エドガー・アラン・ポーの伝記映画の脚本を執筆しているのだ。

年明け早々の2019年1月8日(米国時間)、スタローンは大量の脚本やメモを捉えた映像をInstagramに投稿。そこでは、自身にとって悲願のプロジェクトであるエドガー・アラン・ポーの伝記映画(タイトル不明)の脚本について語られている。投稿には「ゴールまでは長い道のりだが、その価値はある」という言葉が添えられた。

 
 
 
 
 
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It’s a long road to reach your goals but it’s definitely worth the journey…

Sly Stalloneさん(@officialslystallone)がシェアした投稿 –

スタローンはこの企画について、「全力で挑戦し、そして実を結ばなければ自分のことを大嫌いになってしまう」というほどの意気込みを明らかにしている。「“やり遂げた、45~50年かかったかもしれないが、それでもやったんだ”と言うために。そういう仕事です、僕の人生で一番の挑戦のひとつ」

1830~40年代に多くの小説を発表したエドガー・アラン・ポーは、史上初の推理小説といわれる『モルグ街の殺人』や、『アッシャー家の崩壊』などの恐怖小説・幻想小説で知られる。シャーロック・ホームズの原型ともいわれるC・オーギュスト・デュパンを生み出したことをはじめ、後世の作家や作品に多大なる影響を与えた。日本における探偵小説の大家、江戸川乱歩のペンネームがその名前をもじって付けられたものであることはあまりにも有名なエピソードだろう。

しかしそれにしても、なぜスタローンはポーの人生に惹かれたのだろう? その理由は完成した作品を観るまでのお預けとなりそうだが、その熱意は並々ならぬものといえる。スタローンはこの企画を実現するため、本当に数十年を費やしてきたようなのだ。2017年10月、一枚の古い写真がInstagramに投稿されていたのである。

「かつてどこでも公開していない、唯一残っていた写真です。僕が初めて書いたシリアスな脚本は、偉大なる作家エドガー・アラン・ポーを描いたものでした。当時は彼を演じたいと思っていて、これは衣裳デザインの一部です。でも、僕は役にふさわしくないと気づきました。だから、これが残っているもののすべてなんです。いつか監督することになるかも…どうだろう?」

脚本が完成した際、主人公のポー役を演じるのはスタローンではなく別の俳優となる。本編にスタローンが別の役柄で登場するのか、それとも脚本・監督に徹するのかはわからない。とにかく今は、じっと脚本の完成を祈るばかりだ。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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