Menu
(0)

Search

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』スタン・リーのカメオ出演が存在しない理由 ─ ジョン・ワッツ監督が明かす

©THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は、『アイアンマン』(2008)に始まったインフィニティ・サーガと、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に始まったMCUのフェイズ3をともに締めくくる作品だ。しかし同時に、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)に続く新たな物語を切り拓く一作でもある。

従来のMCU作品と大きく異なるのは、2018年11月にこの世を去った巨匠スタン・リーが登場しないこと。『エンドゲーム』のアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、同作がスタンの出演する“最後の作品”であることを以前より明らかにしていた

『ファー・フロム・ホーム』スタン・リー不在の理由

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を手がけたジョン・ワッツ監督は、本作が“スタン・リーの登場しないMCU史上初めての作品”となった理由を語っている。米Cinema Blendにて、スタンのカメオ登場計画の有無を尋ねられた際、意外にもワッツ監督は「いいえ」と否定したのだ。

彼(スタン)がご病気だったことは誰もが知っていましたし、ちょうど『エンドゲーム』のカメオを撮り終えたばかりだったんです。彼ら(ルッソ監督)の撮影のほうが早かったんですよ。だから(『ファー・フロム・ホーム』に)お願いしたいとは思いませんでした。『エンドゲーム』で最後というのがふさわしいと思ったんです。だから実際のところ、話が出たこともありませんでした。」

『エンドゲーム』のカメオ出演シーンが撮影されたのは2018年の夏、スタンが逝去する数ヶ月前のことだった。監督の口ぶりから察するに、マーベル・スタジオの関係者たちは、当時からスタンの体調が思わしくないことを把握していたのだろう。『エンドゲーム』『ファー・フロム・ホーム』の撮影段階で、スタンの映画出演が今後も長く続けられるという見込みは薄かったとみられる。そうした状況を踏まえ、ワッツ監督はスタンの出演を製作当初から計画していなかったのだ。

あわせて読みたい




それにしても、スタン・リーという“MCUの顔”を思い切って全く登場させなかったことは英断といえよう。同じくディズニー傘下のルーカスフィルムは、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)で故ピーター・カッシングをCGによって蘇らせた。来たる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日公開)には、レイア・オーガナ役の故キャリー・フィッシャーが、生前に撮影された未公開映像を使用する形で出演する。カメオ登場くらいの出演時間なら、デジタル処理でスタンをスクリーンに蘇らせることは可能なはずだ。そうしなかったのは、むしろマーベルによるスタン・リーへの敬意といえるだろう。

残念ながら『エンドゲーム』を最後に、スタンの新たなカメオ出演を見ることはできない。しかし、スタンがMCUの世界に残した演技はブルーレイ&DVDなどでいつまでも見直すことができるし、スタンが人生をかけて生み出したものは、今後も長きに渡って人々を楽しませてくれるだろう。本人の姿があろうがなかろうが、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』もまた、スタン・リーの生んだ作品のひとつにほかならない。

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日(金)より世界最速公開中

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

『エンドゲーム』ファイナル上映、スタン・リーの追加映像について

Source: Cinema Blend

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Comment

Ranking

Daily

Weekly

Monthly