【ネタバレ】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』エンディング解説 ─ 選択の意味、新たな疑問、続編の可能性
この記事には、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』』の極めて重大なネタバレが含まれています。必ず映画をご覧になってからお楽しみください。
ストレンジの呪文の効果、続編の可能性
スパイダーマン/ピーター・パーカーをひとりの“親愛なる隣人”に戻した『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、ストレンジの呪文をラストに使ったことで、新たな疑問を生んでもいる。たとえば、“ピーター・パーカーが存在したという記録や、彼の写真などは一緒に消えてしまったのか?”ということだ。
米Varietyによると、脚本家チームはあらかじめ、“ストレンジの呪文はどんな効果を持つのか、それらを劇中でどこまで描くのか”をじっくり検討したとのこと。その結果、今回は「最も満足のいく形で結末を描く、(登場人物の)感情に焦点を絞る」という結論に至ったそうだ。
マッケナは「明らかに魔法による書き換えは起きています。しかし今回の結末で、観客の皆さんに魔法の効き目を考えさせるようなことはしたくなかった」と言う。ヒントとして挙げられているのは、ラストの参考になったという映画『天国から来たチャンピオン』(1978)。いわく、「人々はいろいろなことを経験し、そしてある人のことを忘れた。しかし彼らにも、起きた出来事の影響はまだ残っているのです」。その一方、ソマーズは「今回は具体的な疑問に回答しませんでしたが、いずれ別の映画で答えることになるかもしれません」とも語った。
ならば、トム・ホランド演じるピーター・パーカーの物語は今後も続くのだろうか。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の続編が作られることはあるのか。この問いかけに、マッケナ&ソマーズは「僕たちは知りません」と口を揃えたが、ソマーズはこのように述べてもいる。
「(今回の結末は)このスパイダーマンにとって満足のいくところで物語を終えるもの。ただし、もちろん物語を続けていくことはできます。これらの映画(MCU版『スパイダーマン』3部作)は、それぞれの前作に大きな反応を示す作品でした。それがストーリーのエンジンだったのです。もし続編が作られるのなら、結末で起きた大きな変化が、この次の物語の巨大なエンジンになることでしょう。これは十分な結末であり、別の物語を呼び起こす楽しい事件にもなりうる。僕自身は今後も作られていくことを願っています。」
では、本作で久々の登場を果たしたトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールド演じるスパイダーマンの“その後”を描くというアイデアはどうだろう? マッケナは「作ってほしい!もっと観たい」と言い、「ポストクレジットシーンでやるというアイデアもあった」と明かしている。また、ソマーズは「ふたりがバンに乗って世界を旅し、謎を解いていくテレビシリーズはどうだろう」と冗談混じりに提案。こっちはこっちで観てみたい?
▼『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の記事
トム・ホランド『スパイダーマン4』は「いつでもやりたい」 ─ 「『ノー・ウェイ・ホーム』が特別だったので、正しいことをやらなくては」 「答えはイエスです」 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』MJ役再演オファーはなかったキルスティン・ダンストだが 「出演するつもりはあった」 もしも出演していたら? サム・ライミ版『スパイダーマン4』が製作される?噂話にライミ監督が回答 「そういう記事は読みました」 『スパイダーマン』J・ジョナ・ジェイムソン役再演のJ・K・シモンズ、実はまだトム・ホランドに会ったことがない そういえば、そうか 『デッドプール&ウルヴァリン』予告編、再生回数が史上最多の記録達成 ─ 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を超える 上位をマーベル勢が独占
Source: Variety, The Hollywood Reporter, The Wrap