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【ネタバレ】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で復帰したアノ出演者、今後の再演の可能性は

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

この記事には、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレが含まれています。

 スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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アンドリュー・ガーフィールド、再登場はある?

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で待望の再登場を果たし、早くも次なる“再会”に期待が寄せられている人物。それが、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのスパイダーマン/ピーター・パーカー役に復帰したアンドリュー・ガーフィールドだ。『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)で愛するグウェン・ステイシーを失ったピーターは、失意の底に沈み、再び立ち上がろうとしていた。しかし残念ながら続編は作られず、『スパイダーマン』シリーズはリブートされ、MCUに合流する方向性となったのである。

もっとも『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、アンドリュー演じるスパイダーマン/ピーター・パーカーの“その後”が描かれた。『アメイジング・スパイダーマン』シリーズで叶わなかった物語が、MCU版スパイダーマン/ピーター・パーカーの物語を通じて浮かび上がったのだ。マルチバースのおかげで複数のスパイダーマンが存在できる以上、アンドリューがピーター役をさらに演じることも不可能ではない。

アンドリュー・ガーフィールド
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9355630074/

Entertainment Tonightにて、アンドリューは再演の可能性を「絶対にない、ということはありません」と言っている。その他の取材でも「もちろんオープンに考えます」と述べ、むしろポジティブな印象さえ示しているほどだ。ただし、今後の再演にはひとつ条件があるらしい。ポッドキャスト「Happy Sad Confused」では、こんなコメントが飛び出している。

(再演するなら)それは唯一無二の、特別な、観客やキャラクターのためになる作品でなければいけません。遊び心たっぷりで、ユニークで、奇妙で、予想外のことはまだできると思う。それがどういうものかはわかりませんが、もし実現できればとても面白くなると思いますよ。」

アンドリューの考えでは、こうした発想は“親愛なる隣人”スパイダーマンの本質に基づくものだ。「スパイダーマンにとって大切なのは、社会や人々のためになること。クイーンズ出身のごく普通の少年が葛藤と喪失を知る、だから大きな共感を呼ぶんです」と分析し、「もしも再び自分の物語を語れるなら、僕はピーター・パーカーの倫理観を借りたいし、そのうえできちんと確信を持てるものでないと」と力を込めた。「スタン・リーがキャラクターに込めたテーマに忠実な、面白くて深みのある、楽しくて特別な作品でなければいけません。『ノー・ウェイ・ホーム』みたいに」

本作に出演できたことは、アンドリュー自身にとっても大きな喜びだった。どうにも否定できない『アメイジング・スパイダーマン』シリーズの不完全燃焼ぶりを、きちんと今回の物語にぶつけることができたのだ。Happy Sad Confusedにて、アンドリューは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の意義深さを強調してもいる。

「ファンの愛情や、劇場にいる人々の喜びが伝わってきて本当に感動しています。これほど深く心を動かされるのは、2作目(『アメイジング・スパイダーマン2』)を撮り始めたときの僕たちは消耗していたから。バラバラになっていたんです。だから(スパイダーマン役に)復帰し、楽しい時間をもう少しだけもらえたこと、キャラクターにある結末を与えられたこと、自分がずっと演じたかったようなスパイダーマン役を演じられたこと、トビーやトムたちと共演できたことが癒しになりました。素晴らしい形で一周して戻ってこられたと思います。みなさんが観たいものの新たな達成ができたし、批評家の反応もすごく良いし、トム(・ホランド)版のオリジン・ストーリーに加わることもできました。」

再びスパイダーマンを演じられたこと、そして同じスパイダーマン役としてトビー・マグワイアやトム・ホランドと共演できたことに、アンドリューは何度も大きな感謝を述べている。「この枠組みに呼んでもらえたこと、もう一度やらせてもらえたことは、エイミー・パスカル(プロデューサー)とケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ社長)のおかげ。観客のみなさんが受け入れてくださったことにも心から感謝しています」。

現在のところ、アンドリューがスパイダーマン役を再び演じる可能性は未知数だ。彼はまた帰ってくるかもしれないし、『アメイジング・スパイダーマン』のユニバースで“その後”を健やかに生きていくのかもしれない。いずれにせよアンドリュー自身は、この役柄と今後も付き合っていくことになるようだ。「演じているときも、そうでないときも、ピーター・パーカーは僕の一部であり続けると思います。深いところで繋がっていると感じるんです」

Sources: Entertainment Tonight, Variety, Happy Sad Confused

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。