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『スパイダーマン:スパイダーバース』続編、今度は複数のユニバースを異なるスタイルで描く ─ 「さまざまな次元に向かう」野心的続編に

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース (パート1)
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『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019)は、マルチバースから集結したスパイダーマンを、それぞれ異なるスタイルで描き分ける斬新なアニメーションが話題を呼んだ。その続編映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(原題)』では、この手法がさらにグレードアップして登場することになりそうだ。

脚本・製作のフィル・ロード&クリス・ミラーは、米Colliderの取材にて、今度はキャラクターにとどまらず、“各ユニバースをそれぞれ異なるスタイルで描く”という進化を明かしている。クリスは本作を「とても野心的な続編です。同じことを繰り返すようなものにはしたくなかったから」と言い、今回の挑戦をこのように語った。

(続編では)さまざまな次元に向かいますし、それぞれの世界に独自のアート・スタイルをもたらすことになりました。(ソニー・ピクチャーズ・)イメージワークスの面々には、それぞれが異なるアーティストによって描かれているような形で作ってほしいと要求することになったんです。開発の様子は本当にすごいもので、それがこういう仕事を続ける理由になるんですよね。正しく作ることは本当に大変だから。」

ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスとは、前作『スパイダーマン:スパイダーバース』や、フィル&クリスが製作した『ミッチェル家とマシンの反乱』(2021)などを手がけたソニー・ピクチャーズが擁するVFX制作会社。以前からフィル&クリスは『ミッチェル家とマシンの反乱』の技術が本作に役立てられていることを強調し、同作が「マイルス・モラレスで描けることの可能性を広げてくれた」とも語っていた。今回、フィルは「僕たちは大変なことしかやりたくないんです。だから自分たちにも、(主人公の)マイルス・モラレスにも一生懸命やらせる」と言っている。

以前公開されたファーストルック映像からも、また『アクロス・ザ・スパイダーバース』というタイトルからも、今度はマイルスが別のユニバースを訪れることになる可能性は示唆されていた。「それぞれの世界に独自のアート・スタイル」という言葉が表すものは、ファーストルック映像でもわずかに見ることができる。しかし、これはあくまでもほんの一部であり、本編ではさらなるサプライズが待ち受けているのだろう。

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』にはマイルス・モラレス(シャメイク・ムーア)のほか、“中年スパイディ”のピーター・B・パーカー(ジェイク・ジョンソン)も再登場。ミゲル・オハラ/スパイダーマン2099役でオスカー・アイザックが続投する。監督は『ソウルフル・ワールド』(2020)のケンプ・パワーズ、前作美術監督のジャスティン・K・トンプソン、「ヴォルトロン」(2016-)のホアキン・ドス・サントス。製作・脚本をフィル・ロード&クリス・ミラー、共同脚本を『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)のデイヴ・キャラハムが務める。

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース (パート1)(原題)』は2022年公開

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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