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『スパイダーマン』第3作、コロナ禍の高校で撮影の特別許可を取得 ─ 感染対策などに5万ドル投じる

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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トム・ホランド主演、マーベル・シネマティック・ユニバース『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)の撮影が、コロナ禍まっただ中の高校にて実施される可能性が出てきた。米Atlanta Journal Constitutionによると、製作チームは米ジョージア州のアトランタ公立学区から撮影の特別許可を取得。コロナ禍のアトランタにおいて、学校での撮影が行われるのは本作が初めてとなる。

報道によると、『スパイダーマン3』の撮影は、アトランタの公立高校であるフレデリック・ダグラス高校で2021年1月22~24日に、ヘンリー・W・グレイディ高校で3月19~21日に実施される予定。厳密には、撮影が実施されるのは1日限りで、前後1日ずつが設営・撤収作業に充てられるという。

アトランタ公立学区では、新型コロナウイルスの感染防止のために2020年3月から学校の対面授業をすべて中止し、オンライン授業に切り替えている。これに伴って施設の撮影利用も中止されており、現在も通常の撮影申請に許可は下りていない。『スパイダーマン3』に特別許可が下りたのは、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)でも同じ学校で撮影が行われていたためだ。

またマーベル・スタジオ/ソニー・ピクチャーズは、コロナ禍の高校で撮影を実施するため、特別に5万ドルを投じる見込み。これには撮影のための施設利用料、施設のスタッフ人件費のほか、それぞれの学校への寄付金、感染対策のための空調工事費、検査実施費などが含まれる予定だという。

ちなみにアトランタ公立学区では、最速で2021年1月から対面授業を再開する可能性もある。『スパイダーマン』第3作の撮影時点で対面授業が再開されていた場合、撮影に関する作業は、すべての生徒が学校を離れてからになるということだ。

『スパイダーマン』第3作には、スパイダーマン/ピーター・パーカー役のトム・ホランド、MJ(ミシェル)役のゼンデイヤ、メイおばさん役のマリサ・トメイ、親友ネッド役のジェイコブ・バタロン、フラッシュ・トンプソン役のトニー・レヴォロリらが続投。ジェイミー・フォックスが『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)ぶりにエレクトロ役を再演し、ベネディクト・カンバーバッチがドクター・ストレンジ役で登場する。前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)に続き、監督はジョン・ワッツ、脚本はクリス・マッケナ&エリック・ソマーズ。

映画『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)は2021年12月17日に米国公開予定。

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Source: Atlanta Journal Constitution

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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