『ベイビー・ドライバー』エドガー・ライト、新作は「アンドロイドが映画で世界を変える話」 ─ 異色のSF小説を映画化

『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)『ベイビー・ドライバー』(2017)などで知られるエドガー・ライト監督が早くも新作の企画に乗り出した。作家サイモン・スティーヴンソンによる異色のSF小説『Set My Heart To Five(原題)』の映画化を手掛けることが、米The Hollywood Reporterなど複数のメディアで報じられている。
物語の舞台は、人口が増えすぎてしまった2054年。アンドロイドの歯科医であるジャレッドは、1980〜90年代の映画を観たことをきっかけに、自分の感情を目覚めさせる。自分をはじめ、あらゆるアンドロイドが“感情を持つ”ということを人間に認めさせるため、アメリカ西海岸へと忘れられない冒険の旅に出る。彼は、自分を作ったプログラマーに会いに行くこと、世界を変える映画の脚本を執筆することを決意していた……。
原作小説は2020年5月に米国で刊行されるもので、脚本は原作者のサイモン・スティーヴンソンが自ら執筆する。出演者および製作時期については不明。なお、ライト監督の次回作は、自身初のサイコホラー/スリラーとなる『ラスト・ナイト・イン・ソーホー(原題:Last Night in Soho)』で、米国公開を2020年9月25日に控えている。そのほか、人気作『ベイビー・ドライバー』の続編映画も準備中と伝えられている。
ちなみに、ライト監督がSF映画を手がけるのは今回が初めてではない。過去にはSF映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(2013)を手掛けており、同作は“ハシゴ酒”を実行している最中に、エイリアンが人間に混じって地球を侵略しようとしていることに気付いた5人の中年男性を描いた作品だ。
Source: The Hollywood Reporter