不気味な笑顔の野球中継PRも話題のホラー『スマイル』、米1位スタートで注目

米パラマウントの新作ホラー映画『Smile(原題)』は2022年9月30日に全米公開を迎えると、初週末で興収1位の好発進を切った。米国内2,200万ドルを記録している。
同作は、自分にしか見えない何者かが、自分だけを見てニッタリ笑ったままでいる不気味さを描くホラー。6月に予告編が公開されると、「笑顔」がもたらす恐怖のギャップと不可解すぎる展開で話題を集めていた。
米公開にあたっては、米MLBのヤンキース対メッツ戦の観客席に役者を投入し、不気味な笑顔のままカメラを見つめ続けるというPRがバイラルヒット。監督のパーカー・フィンは「もし誰にも気付いてもらえなかったらどうしようと思っていた」としながらも、パラマウント社のマーケティング能力を称賛した。
Uh, welcome to Oakland? pic.twitter.com/Zn6mu45t5P
— SNY (@SNYtv) September 24, 2022
The absolute balls on this security guard to confront a literal demon pic.twitter.com/39o7is11PU
— Jomboy Media (@JomboyMedia) September 24, 2022
Here’s some fun, clever movie promo – Paramount seemingly placed #Smile actors in the crowd at both the Yankees and Mets games last night, both in view of cameras. The results were indeed creepy. Going to a game this weekend? Watch out for the smiles! 😃 pic.twitter.com/aC3sqZjWvI
— Erik Davis (@ErikDavis) September 24, 2022
同作2,200万ドルのスタートは、前週に1,935万ドル発進となったフローレンス・ピュー&ハリー・スタイルズの『ドント・ウォーリー・ダーリン』の記録を上回ったことで注目されている。米Deadlineは、同作がこの二大若手スター共演作を上回ったことについて、「18〜34歳」で「40%が白人、32%がヒスパニックとラテン、16%が黒人、7%がアジア人、そのほか5%」といった多文化の観客層へのマーケティングを意識したことが奏功したと分析する。
製作費1,700万は既に回収した。米国外の初週興収も合わせると3,650万ドルとなる。
同作の野球中継マーケティングは日本国内でもSNSでにわかに話題を呼んだ。現時点で日本公開の知らせは届いていないが、斬新なホラー映画を好む日本の客層にもヒットするのでは。アジア圏では台湾と香港で公開済みで、10月6日には韓国でも封切りとなる。