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【ネタバレ】『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』三つの試練のウラ設定 ─ アクション監督・谷垣健治が明かす

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ
©2021 Paramount Pictures. Hasbro, G.I. Joe and all related characters are trademarks of Hasbro. © 2021 Hasbro. All Rights Reserved.

この記事には、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』のネタバレが含まれています。

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ
©2021 Paramount Pictures. Hasbro, G.I. Joe and all related characters are trademarks of Hasbro. © 2021 Hasbro. All Rights Reserved.

『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』では、忍者軍団・嵐影一門にやってきた主人公のスネークアイズが、嵐影忍者になるべく三つの試練に挑む。最初の試練は「盃の試練」というもので、盃の水を零さずに相手の盃を奪うことができれば合格。4度失敗すれば、その時点で失格となるというものだ。

一見単純に思えたこの試練だが、相手役を務めたのは武術の達人ハードマスター。一度、二度とスネークアイズは失敗し、苛立ちながら盃に水を汲んで再挑戦するも、ハードマスターはまるで赤子の手をひねるようにスネークアイズを倒す。三度目の失敗、次で最後のチャンスだ。

そこでスネークアイズが思い出したのは、「エゴを捨てろ」というストームシャドーの言葉。これをヒントにスネークアイズは、ハードマスターに「盃を交換してほしい」と頼む。そう、「盃の試練」に必要だったのは、力や技ではなく、「無私」の精神だったのだ。

しかし、この場面のアクション監督を務めた谷垣健治には、とある疑問があった。試練の様子を大勢の嵐影の修行生たちが見守っていたが、「盃の試練」のクリア方法がこれで彼ら全員にバレてしまったのでは?

そう思った谷垣氏は、監督のロベルト・シュヴェンケに、「周りに修行生を置かないほうが良いのではないか」と尋ねた。これにロベルト監督は、「試練には何百通りもの種類がある」と答えたそうだ。「スネークアイズが受けたものが、たまたまあの3種類だっただけ、ということらしいんですよ」。

ちなみに谷垣氏によると、この「盃の試練」でロベルト監督は、ジャッキー・チェン主演の1978年の映画『スネーキーモンキー/蛇拳』へのオマージュを捧げていたのだという。『スネーキーモンキー/蛇拳』といえば、『スネークアイズ』同様「蛇」がモチーフになっており、また谷垣氏にとっては、少年時代にジャッキー・チェンやアクションへの憧れを抱くようになったきっかけの作品。これが谷垣氏初のハリウッド作品となった『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』に繋がったというのは、たいへん興味深い偶然である。

『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』は大ヒット公開中。

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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