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『ジャスティス・リーグ』ザック・スナイダーの構想が明らかに ─ なぜ撮影されなかったのか、『バットマン vs スーパーマン』とのつながりは

ジャスティス・リーグ
© JUSTICE LEAGUE and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © 2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

DCコミックス映画『ジャスティス・リーグ』(2017)をめぐる極めて重要な情報が語られた。ザック・スナイダー監督が、現地時間2019年3月22日〜24日に上映会イベントを開催。自身を代表する3作のディレクターズ・カット版を上映したほか、ファンの質疑応答に答えるため登壇した。

『ジャスティス・リーグ』は、『マン・オブ・スティール』(2013)『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)に引き続き、ザック・スナイダー監督が築き上げたDC映画の荘厳な物語におけるひとつの頂点となり得たところ、監督の愛娘の死を受けて心労のため降板。代わりに『アベンジャーズ』ジョス・ウェドン監督がメガホンを引き継ぎ、一部作風をガラリと変えて完成した。スナイダー版を期待していた多くのファンからは、「ザック・スナイダーが当初構想していたバージョンを観せて欲しい」との声があがり、署名活動に及んだほどだ。


スナイダーの構想 却下の理由

ザック・スナイダーは当初、クリス・テリオと共同で脚本を執筆。この度語られたところによるとその内容は「ハード」で「恐ろしい」ものだったというが、実際のところ撮影には至らなかった。その理由は、スタジオ側が「クレイジーだ」として却下したためだ。『バットマン vs スーパーマン』の興行および批評の不調を受け、「声の大きい少数派」に対して「非常にナーバスになっていた」という。

それでは、スナイダーが構想していたオリジナルの『ジャスティス・リーグ』はどのような内容だったのか。「話すと長くなる」という本人の口から、初めて語られた。米Cosmic Book Newsや米Collider編集のステファン・M・コルバート他、複数のメディア/レポーターからその報告があがっている。

『バットマン vs スーパーマン』とのつながり

スナイダーは『バットマン vs スーパーマン』でその一部が描かれた、詳細不詳の”ナイトメア”シーンの説明を『ジャスティス・リーグ』でつけたかったようだ。また、最大のヴィランとなるダークサイドが反生命方程式を完成させ、ジャスティス・リーグはわずかなメンバーのみが生き残る遠い未来”に行き着く想定だったという。

また、『バットマン vs スーパーマン』で未来のフラッシュがブルース・ウェインの元に現れ「ロイス・レインがカギだ」と伝えるシーンも伏線回収されるはずだった様子。ブルースは、とある出来事により身体の半分を失ったサイボーグと共に、過去のブルースに警告を伝えるためフラッシュが時間を遡る研究を進めていた。ブームチューブを通じてダークサイドがバットケイブに出現し、ロイス・レインを殺害するというシナリオを防ぐためだ。

© 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & © DC Comics

『バットマン vs スーパーマン』で未来のフラッシュが現れた刹那、フラッシュは「僕は早すぎたのか」と叫んだが、観客はおろかブルースもその言葉の意味が理解できなかった。フラッシュは、バットケイブ内に設置されたコズミック・トレッドミルを光速で走り、時間を遡ることができるようになる。過去のどの瞬間に戻るかは地球の自転に基づいているため、地球そのものが正しい位置に存在していなくてはならない。

過去に戻るには、2つの”窓”があった。ブルースはいずれの”窓”にフラッシュを飛び込ませるべきかをサイボーグに尋ね、彼が選ばなかった方にした。サイボーグが選択した先が「早すぎた」時間軸だと考えたためだ。

幻に消えたオリジナルの構想

スナイダー・カットをめぐっては、これまで出演者などからその情報が漏れ聞こえていた。サイボーグ役レイ・フィッシャーは以前、ザック・スナイダーは『ジャスティス・リーグ』を「3部作で考えていた」とも語っている

一方、この度ザック・スナイダー本人から語られた内容は、ファンにとって貴重な意味合いがいくつもある。ひとつはスナイダー監督が構想していた『バットマン vs スーパーマン』と『ジャスティス・リーグ』の相互補完の詳細が初めて明かされたこと。また、スナイダーの構想が幻に消えたのは、『バットマン vs スーパーマン』の批評を受けてスタジオ側が憂慮したため、というのも悔しい。

そして何よりも、『バットマン vs スーパーマン』に仕掛けられた大きな伏線の説明が、こうしてイベントの場で”ネタバラシ”れてしまった重大性を考えるべきだろう。これはつまり、今後の映画で映像化する予定が(今の所)ないということだろうか…。スナイダー監督よ、今語るのには「早すぎた」ということはありませんか。

Source:Cosmic Book News,@smcolbert

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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