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アップル映像配信サービス「Apple TV+」注目ラインナップ総まとめ ─ スピルバーグ、シャマラン、J・J・エイブラムスら強力クリエイター集結

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Appleは本気である

2019年3月25日(現地時間)に米Appleが発表した定額制映像配信サービスApple TV+には、ハリウッドを代表するそうそうたるクリエイターが顔を揃えた。Amazonプライム・ビデオやHulu、Netflixがストリーミングの世界でオリジナル作品を多数発表するなか、“後発組”として参入するAppleは、もはやひとつのスタジオをハリウッドに立ち上げるかのような存在感をもって現れたのだ。

スティーブン・スピルバーグJ・J・エイブラムス、ロン・ハワード、M・ナイト・シャマラン、デイミアン・チャゼル、オクタヴィア・スペンサー、ヘイリー・スタインフェルドほか……。そうそうたる顔ぶれが創作について語ったトレーラー映像をまずはご覧いただきたい。

「Apple TV+」に登場する注目作ラインナップ

このたびはAppleは、Apple TV+のサービスを2019年秋に開始することを発表。作品ラインナップがあわせて告知されているので、既報とあわせて注目作をまとめて振り返っていきたい。

スティーブン・スピルバーグ、Appleに登場

Apple TV+の目玉となるのは、巨匠監督スティーブン・スピルバーグが自身のテレビシリーズ「世にも不思議なアメージング・ストーリー」(1985-1987)をリブートする「Amazing Stories(原題)」。SFやファンタジー、ホラーといった“ジャンル作品”のアンソロジーとなる。スピルバーグはエグゼクティブ・プロデューサーを務め、まずはファースト・シーズンの全10話が登場。2019年3月現在、「撮影はもうすぐ終了する見込み」とのことだ。

スティーブン・スピルバーグ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35355058574/

『ROMA/ローマ』(2018)などNetflix映画のアカデミー賞ノミネートについて議論を巻き起こしてきたスピルバーグがAppleの映像配信サービスに登場するのはいささか意外にも思えるが、こちらはドラマシリーズ作品だ。そもそもスピルバーグは、Netflixのドキュメンタリーシリーズ「伝説の映画監督 -ハリウッドと第二次世界大戦-」(2017)でも製作総指揮を務めており、テレビサイズの作品をストリーミングの世界で手がけることには早くから積極的だった。Apple TV+への参戦自体は、そもそもまったく不思議ではないのである。

ところで本作のライバルとなるのは、米CBS製作の「The Twilight Zone(原題)」だろう。名作ドラマ「トワイライト・ゾーン」(1959-1964)を『ゲット・アウト』(2017)のジョーダン・ピールが復活させる同作は、「Amazing Stories」と近いコンセプトをもつアンソロジー・シリーズだ。巨匠スピルバーグと新鋭ピールの“アンソロジー対決”、勝負の結果はいかに…?

注目のクリエイター、ぞくぞく登場

Apple TV+の大きな特徴は「ハリウッドのポップカルチャー、映画/テレビ界の最前線を狙い撃ちしているところ」だといってよさそうだ。登場するのは、いずれも高いネームバリューと作家性を両立させたクリエイターばかり。Netflixが質と量を派手に追求しているとすれば、こちらはややいぶし銀。見ごたえに期待できる“大人向けのラインナップ”が揃うことになる印象だ。

DC映画『アクアマン』でトップスターへの仲間入りを遂げたジェイソン・モモアは、ドラマ「See(原題)」に主演。映画『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』(2013)を手がけ、「ピーキー・ブラインダーズ」(2013-)や「TABOO」(2017-)などドラマ界でも活躍するスティーヴン・ナイトが描くのは「人類が視覚を失った未来の物語」だ。共演者は『それでも夜は明ける』(2013)のアルフレ・ウッダードほか。2019年3月現在、撮影が進行中だという。

ジェイソン・モモア
ジェイソン・モモア Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/42867509995/

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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