スター・ウォーズ『ハン・ソロ』監督、劇場での観賞を改めて呼びかける ― 「大スクリーン、最高の音で観てもらえないのは残念」

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)は、あえていえば「スター・ウォーズ」史上最も厳しい戦いを強いられている作品である。制作途中の監督交代劇に加えて、米国での興行収入は「スター・ウォーズ」としては非常に低調と言わざるをえない。一本の映画としては上々の記録でも、映画史に残るシリーズには相応のハードルが存在するのだ……。
そんな中、前任者であるフィル・ロード&クリス・ミラーの仕事を引き継いで『ハン・ソロ』を完成させたロン・ハワード監督が、このたび本作をぜひ劇場で観てほしいという意志を改めて示した。興収面の報道がつづき、米国では「スター・ウォーズ疲れ」がささやかれる状況ではあるが、映画を楽しめるであろう人のもとにはきちんと作品を届けたいという気持ちの現れだろう。
I’m proud of #SoloAStarWarsStory and the cast & crew worked hard to give fans a fun new addition. As a director I feel badly when people who I believe (& exit polls show) will very likely enjoy a movie… don’t see it on a big screen w/great sound. https://t.co/KADHwqU8so
— Ron Howard (@RealRonHoward) 2018年6月10日
「私は『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』を誇りに思っていますし、ファンのみなさんに楽しくて新しいものを届けるため、キャスト&スタッフは一生懸命に働きました。監督として残念に思うのは、きっと映画を楽しんでくれると私が信じている(また出口調査が示している)人々に、大きなスクリーンで、最高の音で作品を観てもらえないことです。」
2018年6月13日現在、『ハン・ソロ』の劇場公開を控える国は世界で唯一、日本を残すのみとなった。米国ほか世界各国から5週間遅れての公開だが、このタイムラグは作品の状況をうかがうには良い機会だったというべきかもしれない。なぜなら興収面の低調ばかりが伝えられがちな一方で、本作は批評家と観客から一定の支持を得たことが証明されているからだ。米Rotten Tomatoesでは批評家スコア71%、観客スコア65%を記録し、米CinemaScoreでは「A-」という成績を示している(6月13日時点)。こうした評価をどう解釈するかは意見が分かれるところだが、それでも安心して観られるクオリティは保証済みのはずだ。
ハワード監督の言葉はすでに映画が公開されている各国の観客に向けられたものだが、これから劇場公開を控える日本のファンにとっても非常にダイレクトに響く言葉だろう。「『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)を観たばかりだし、今回は見送っても…」と考えている方がいたら、改めて監督の思いを噛みしめてみてほしい。映画は観てみないことには始まらない、ましてやシリーズのファンならばなおさらである。もしかしたら作り手たちが必死に作品を届けようとしている観客とは、「今回は見送ろうかな」と考えているあなたかもしれないのだ。公開までまだ時間はある、みすみす見逃す予定にしてしまうのはもったいない…!
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年6月29日より全国ロードショー。
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト:https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html
Source: Ron Howard
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