スター・ウォーズ『ハン・ソロ』、ルーカスフィルム買収以前から企画されていた ― 『フォースの覚醒』で一度保留に

銀河の密輸業者、ハン・ソロを主人公とする『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』。2016年『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に続いて登場する2作目のアナザー・ストーリーだが、本企画はずいぶん以前から検討されていたようだ。
米Entertainment Weekly誌によれば、脚本を担当するローレンス・カスダン氏は、ディズニーによってルーカスフィルムが買収された2012年よりも以前に「ハン・ソロが主人公の映画」への契約を終えていたという。しかし、その後カスダン氏は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)を執筆することになり、そこで企画は一度中断されてしまったようだ。
「(『フォースの覚醒』を)書き終えた後、私は燃え尽きてしまいました。その時に“えっと、ハン・ソロの映画をやる気はまだあるんですか?”って聞いたら、彼ら(ルーカスフィルム)は“もちろん! ハン・ソロの作品をやってほしいと思ってますよ”って。」
つまりルーカスフィルムは、『フォースの覚醒』に始まった現行3部作よりも以前に、ハン・ソロのスピンオフ映画を企画していたことになる。では、当時プロジェクトの舵を取っていたのはジョージ・ルーカスだったのだろうか。それともルーカスはすでに離れており、別の人物がメガホンを取ることになっていたのか……。
いずれにせよハン・ソロのストーリーを紡ぐのは、かつて『エピソード5/帝国の逆襲』(1980)や『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)を執筆したカスダン氏が適格とみなされたのだろう。しかしカスダン氏自身は、『フォースの覚醒』を終えた際、一人でハン・ソロを描くことに抵抗があったようだ。
「“息子のジョンが(『スター・ウォーズ』に)すごく熱狂的で、アイデアをいっぱい持ってますよ”と言いました。彼は映画を2本撮っていたし、ほかの仕事もしていましたから、“彼に入ってもらって、私と一緒にやるのはどうでしょう? 私には良い刺激になると思うんです”と。それで、ジョンが契約を結んで、3年かけて脚本を書いたんです。」
『ランド・オブ・ウーマン 優しい雨の降る街で』(2007)、『ファースト・タイム 素敵な恋の始め方』(2012)と、ロマンティックな人間ドラマを手がけてきたジョン・カスダンは、実は幼少期から『スター・ウォーズ』の大ファンで、クリスマスにはルーカスからおもちゃのプレゼントが届くのを楽しみにしていたという。その真価を発揮する時がいよいよやってきたというわけだ……。
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年6月29日より全国ロードショー。
Source: http://ew.com/movies/2018/02/12/solo-a-star-wars-story-influences/
© Twentieth Century Fox Film Corporation 写真:ゼータ イメージ