『M3GAN』スピンオフが公開予定から削除 ─ 『M3GAN/ミーガン 2.0』不振が影響か

『M3GAN/ミーガン』シリーズのスピンオフ映画『ソウルメイト(原題:Soulm8te)』が、米ユニバーサル・ピクチャーズによる2026年1月9日の公開スケジュールから外されたことがわかった。米Deadlineが報じた。
ブラムハウスとアトミック・モンスターが手がける本作は、AI人形を手に入れた男性を描くエロティックスリラーで、「1990年代のドメスティック・スリラー(家庭内サスペンス)」に着想を得た作品と伝えられていた。監督は、ホラー映画『ユー・アー・ノット・マイ・マザー』(2023)のケイト・ドーランが就任していた。
公開まで1カ月を切るなか、ユニバーサルは『ソウルメイト』を自社配給から外し、他の配給会社に売り込んでいるという。現時点で、本作の最終的な行き先は不透明な状況だ。
背景のひとつには、シリーズ続編『M3GAN/ミーガン 2.0』(2025)の興行不振があるとみられる。2022年公開の第1作は製作費1,200万ドルに対し、全世界で1億8,000万ドルの興行収入を記録する大ヒット。一方、第2作は製作費が2,500万ドルに増加したものの、全世界興収は3,900万ドルにとどまった。米国での予想外の不振を受け、ブラムハウスは作品ラインナップの見直しを進め、日本では劇場公開直前に中止が発表される異例の事態となった。
さらに、米パラマウント・ピクチャーズのホラー映画『おさるのベン』が、『ソウルメイト』と同じ2026年1月9日へ公開日を移動したことも影響したと考えられる。メジャースタジオ同士がホラー作品を同日に公開することは稀であり、本作はいずれ日程変更を余儀なくされる状況にあった。
今回の決定はブラムハウスとアトミック・モンスターにとって痛手となったが、他の作品は引き続き好調だ。人気ゲームを原作とするホラーシリーズの続編『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』は、米国・カナダで初週末に6,400万ドルを記録し、興収ランキングで首位を獲得。現在までに国内興収9,680万ドル、全世界興収1億7,500万ドルに達している。2025年公開ホラー作品としては、両スタジオ製作の『死霊館 最後の儀式』(約8,400万ドル)に次ぐ第2位のオープニング成績となった。
▼ 『M3GAN』の記事

なぜ『M3GAN/ミーガン 2.0』は失敗したのか?ジェイソン・ブラム自ら分析語る ─ 「ヒット作はより大きくヒット、コケる映画はより盛大にコケるようになった」 コロナ禍で多くが変わった 



『M3GAN/ミーガン 2.0』劇場公開が中止 えぇっ! 

『M3GAN/ミーガン 2.0』不振でブラムハウス反省、ラインナップ見直しへ ─ ジェイソン・ブラムもショック「今回のことを考え込んだ」 スランプに陥る 



「『M3GAN/ミーガン5』くらいまであるかもしれない」と監督 ─ 『ターミネーター2』と重なったのは偶然? 本当にありそう 

女子高生モンスター「モンスター・ハイ」実写版、『M3GAN ミーガン』監督が就任 ドールつながり?
Source:Deadline





























