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名盤揃い!『21世紀最高の洋画サウンドトラック・ベスト25』大発表

いまや、映画のサウンドトラックはCDで聴く時代ではなくなった。かつては映画を観て音楽にビビッと来ると、すぐにサントラCDを購入して狂ったように聴いていたものだが、いまやサントラの楽曲も1曲単位でダウンロードできる時代だ。便利だが、ちょっと寂しい気もする……。

先日、The PLAYLISTが『21世紀最高のサウンドトラック・ベスト25』を発表した。1曲単位で聴くもよし、まるごと堪能するもよし。観てない映画はこの際だから観てみよう。どんな映画が入っているのか、なぜあのサントラは入っていないのか。読者の皆さんにも、ぜひ『お気に入りの1枚』を教えてほしい。

best25sounctrack

25~21位

第25位 『Mommy/マミー』(2014年)

 

選曲センスでも高い評価を得ている、新鋭グザヴィエ・ドランの監督作品。サントラにはオアシスやセリーヌ・ディオンらの楽曲を収録。

第24位 『スプリング・ブレイカーズ』(2012年)

女子大生4人組が春休みに犯罪に手を染め、ズブズブ深みにはまっていく青春犯罪映画(ハーモニー・コリン監督)。サントラにはヒップホップとダンス・ミュージックを多数収録。

第23位 『Wackness(原題)』(2008年)

日本未公開。1994年のニューヨークを舞台に、マリファナを売るバイトをする青年と、顧客である精神科医のトラブルを描いたコメディ映画。

第22位 『All The Real Girls(原題)』(2003年)

日本未公開。ポール・シュナイダーと『500日のサマー』のズーイー・デシャネルが主演を務めたラブストーリー。

第21位 『Dead Man’s Shoes(原題)』(2004年)

日本未公開。イギリス・エンパイア誌が「史上最高の映画500本」に、TOTAL FILM誌が「気がめいる憂鬱な映画30本」に選出した復讐劇のスリラー。イギリスのレコード・レーベルWARPが設立した映画会社の第1作目。

 

20位~16位

第20位 『8 Mile』(2002年)

もはや多くを説明するまでもない、言わずと知れたエミネムの半自伝的作品。主題歌『Lose Yourself』は、かつてiPodのCMにも使われるなど超有名となった。

第19位 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)

マーベル・スタジオによるアメコミ映画。ランクインしたのは劇伴音楽のサントラではなく、挿入歌を収録した『Awesome Mix Vol.1』(劇中に登場するカセットテープもこの名称)。主人公がウォークマンで聴く70~80年代の音楽が全編を彩る。

第18位 『ドリーマーズ』(2003年)

1968年、革命前夜のパリを舞台に、双子の姉弟とアメリカ人青年の三角関係を描く。監督はベルナルド・ベルトルッチ。サントラにはジミ・ヘンドリックスやドアーズ、エディット・ピアフらの楽曲を収録。

第17位 『スナッチ』(2000年)

ガイ・リッチー監督による初期の名作。ダイアモンドを巡ってマフィアや殺し屋、ボクサーが入り乱れる群像劇。サントラにはオアシス、マドンナ、ストラングラーズらの楽曲を収録。

https://youtu.be/NmZg0lwhMNY?list=PL0CAA7B8C0EAA8167

第16位 『EDEN/エデン』(2015年)

90~00年代のパリを舞台に、ひとりのDJが音楽とドラッグ、孤独に溺れる20年間を描いた青春音楽映画。サントラにはダフト・パンクが楽曲を提供している。

 

15位~11位

第15位 『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010年)

『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ホット・ファズ』のエドガー・ライト監督による、カナダ発グラフィティ・ノベルの映画化。主人公がヒロインの元カレ7人と激闘を繰り広げる。いまやキャプテン・アメリカでおなじみクリス・エヴァンスも元カレの1人として出演。サントラはローリング・ストーンズから8bitサウンドまで幅広く収録。

第14位 『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)

ソフィア・コッポラ監督を一躍有名にした、日本を舞台としたロマンス映画。ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンが共演。サントラには、はっぴいえんどの「風をあつめて」も収録されている。

第13位 『シティ・オブ・ゴッド』(2002年)

1960年代のブラジル、リオ・デ・ジャネイロを舞台に、スラム街で生きるストリートチルドレンたちの抗争を描く。サントラはブラジル本国だけで2万枚を売り上げたという。

第12位 『ドライヴ』(2011年)

ニコラス・ウィンディング・レフン監督が、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した作品。クリス・マルティネスによるクールなスコアのほか、サントラには絶妙な選曲による挿入歌をあわせて収録。

第11位 『あの頃ペニー・レインと』(2000年)

キャメロン・クロウ監督が、自身のロック・ジャーナリストとしての経験とこだわりを詰め込んだ青春映画。恋と音楽の物語を盛り上げるサントラには、サイモン&ガーファンクルやザ・ビーチ・ボーイズ、エルトン・ジョンなど、そうそうたるメンバーの楽曲を収録。

 

10位~6位

第10位 『ハッスル&フロウ』(2005年)

ヒップホップが題材の青春映画ながら、『8 Mile』を押さえ6位にランクイン。舞台であるアメリカ南部の音楽シーンを反映したサントラには、実際に南部で活躍するラッパーによる書き下ろし楽曲を収録。『アイアンマン』第1作でローディを演じたテレンス・ハワードが主演、吹き替えなしのラップに挑んでいる。

第9位 『マリー・アントワネット』(2006年)

キルスティン・ダンストがマリー・アントワネットを演じた、ソフィア・コッポラ監督による“青春映画”。サントラにはザ・ストロークス、バウ・ワウ・ワウ、エイフェックス・ツインらの楽曲が収録されており、そのこだわりが伺える。

第8位 『オー・ブラザー!』(2000年)

コーエン兄弟による「脱獄」コメディ映画だが、作品以上に、1900年代前半のカントリーをはじめとしたルーツ・ミュージックを見事に21世紀に甦らせたサントラの評価が高い。新旧アーティストの楽曲を収録し、2001年のグラミー賞では「最優秀アルバム賞」を受賞。

第7位 『ハイ・フィデリティ』(2000年)

中古レコード・ショップ店主が自らの失恋遍歴をたどるラブ・コメディ。「音楽オタク」という主人公の設定を活かしたサントラには、スティービー・ワンダー、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ボブ・ディランといった超有名アーティストの超マニアックな楽曲が多数。ジャック・ブラック歌唱の劇中曲もあわせて収録されている。

第6位 『モーヴァン』(2002年)

21歳の女性モーヴァンが、自殺した恋人が遺した小説を自分の作品と偽るところからはじまる物語。小説とともに遺された「モーヴァンのためのテープ」から聴こえる音楽が全編を貫く。サントラにはエイフェックス・ツインやヴェルヴェット・アンダーグラウンドなどを収録。

 

5位~1位

第5位 『インヒアレント・ヴァイス』(2014年)

1970年代のロサンゼルスを舞台に、ポール・トーマス・アンダーソン監督が当時のポップカルチャーを盛り込んで描いた探偵サスペンス。サントラを手がけたのはレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドで、スコアとともにニール・ヤング、坂本九の「上を向いて歩こう」などが収録されている。

https://youtu.be/FXp4T7kLL34?list=PLVXXtkqpldpF_2VIGy9W8ujl1CWXQ7v-j

第4位 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001年)

いまや絶大な人気を誇るウェス・アンダーソン監督の代表作。その細やかな作り込みはすでにサントラにも現れており、ニコ、ポール・サイモン、ラモーンズ、ジョン・レノンらの楽曲を収録するほか、その合間にスコアが巧みに織り込まれている。

第3位 『24アワー・パーティ・ピープル』(2002年)

1980~90年代のイギリス・マンチェスターで起きたロック・ムーブメント(マッドチェスター)と、その内側にいた人々を描いた青春音楽映画。当時の様子を再現した映像が話題となり、サントラにもムーブメントの当事者だったハッピー・マンデーズやニュー・オーダーらの楽曲を多数収録。

第2位 『キル・ビル』(2003~04年)

『オー・ブラザー!』でルーツ・ミュージックを取り上げたコーエン兄弟が、60年代フォークを描いた作品。サントラにはオスカー・アイザック、ジャスティン・ティンバーレイクが劇中で歌う楽曲のほか、主人公のモデルとなったデイヴ・ヴァン・ロンクの楽曲、さらにボブ・ディランの未発表楽曲も収録。

https://youtu.be/P2RVbNicaYk

 

いかがだっただろうか。

幸い、21世紀はまだ始まったばかりといっていい。ここに挙げられたサントラは確かに名盤ばかりだが……このランキングが役に立たなくなるくらい、優れたサントラが今後現れてくることを祈りたいものだ。

Source:http://theplaylist.net/25-best-movie-soundtracks-21st-century-far-20160614/

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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