『ブラックパンサー』監督、『スペース・ジャム』続編をプロデュース ― NBA選手レブロン・ジェームズ、ルーニー・テューンズと融合

マーベル映画『ブラックパンサー』(2018)で興行的・批評的な大成功を収めたライアン・クーグラー監督が次回作に選んだのは、“バスケット・ボールの神様”マイケル・ジョーダンとルーニー・テューンズのアニメーションが融合した映画『スペース・ジャム』(1996)の続編だった。
米The Hollywood Reporterによると、ライアン監督は『スペース・ジャム』の続編映画『スペース・ジャム2(仮題)』にプロデューサーとして就任。マーベル・シネマティック・ユニバース初の黒人ヒーロー映画にして、主要人物をほぼ全員黒人キャストで揃えた『ブラックパンサー』に次ぐプロジェクトとしてライアン監督が選んだのは、おそらく誰もが予想していなかった企画だった。

『スペース・ジャム』はNBA選手として当時絶大なる人気を誇っていたマイケル・ジョーダンと、おなじみバックス・バニーやトゥイーティーといったルーニー・テューンズのキャラクターが共演した実写とアニメの融合作品。全世界で2億5,000万ドル以上の興行収入を記録し、2018年9月現在も、バスケットボールを描いた映画としては最高の興収成績を誇っている。
その続編となる『スペース・ジャム2』で主演を務めるのは、マイケル・ジョーダンと同じく「23」の背番号を持つ、NBAロサンゼルス・レイカーズ所属のレブロン・ジェームズ選手。『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』(2015)以来の本人役となる。
監督は短編映画『あまりにも単純化しすぎた彼女の美』(2014)で実写とアニメを融合させたテレンス・ナンス。コメディドラマ「Random Acts of Flyness(原題)」(2018)の制作も手がけるなど、現在注目を集めているクリエイターの一人だ。

レブロン選手はライアン監督の『ブラックパンサー』を絶賛し、自身の少年時代には近くにいなかったという黒人のスーパーヒーローを子どもたちにもたらしたことを「すばらしい」と語っている。
「『スペース・ジャム』のコラボレーションには、僕とルーニー・テューンズが一緒になってこの映画を作るという以上の意味があるんです。もっと大きなものなんですよ。子どもたちには、夢を諦めさえしなければ、どんなものにでもなれるし、どんなことも感じられるんだと知ってもらいたい。ライアンは(『ブラックパンサー』で)多くの人々にそのことを教えたんだと思っています。」
映画『スペース・ジャム2(仮題)』は2019年、NBAのオフシーズンに撮影予定。
Source: THR
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