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リブート版『スポーン』はオリジン描かず?「『ジョーズ』も、サメがデカい理由は不明だろう」ストーリーは「完全オリジナル」に

スポーン

90年代におけるアメコミ・カルチャーの中心で異彩を放った『スポーン』が、1997年の映画化から約20年ぶりにリブート映画化されることがわかっている。このリブート版では、コミックの原作者トッド・マクファーレン自らが脚本と監督を務めることがアナウンスされており、ファンの期待を早くも集めている。

この度トッド氏が語った所によれば、今回の『スポーン』はアンチ・ヒーローの物語としては第一作目に位置するスタンドアローン作品でありながら、そのオリジン(誕生物語)を描くことに全くこだわらないという。一体なぜだろうか。

「よく、『ジョーズ』(1975)に立ち返って考えるんです。『スポーン』にサメを出すわけじゃないですよ!
あのサメは馬鹿デカかった。映画の中で、サメが何故あんなに巨大か説明していたか?していなかった!それで困ることがあったか?なかった!大事なのは、サメがデカくて人間の近くに迫るってことだけです。

それから『遊星からの物体X』(1982)もそうでしょう。あのエイリアンはどこから来たのか?知らん!なぜ身体を乗っ取るのか?知らん!そういうものなんだ。

私は、オリジンを描かなくてもOKだと思います。素晴らしいストーリーと、クソ怖いシーンが続いてくれれば、私はずっと観続けられますよ。」

『スポーン(仮題)』のあらすじや概要などの詳細は現時点では伝えられていないが、トッド氏がここで語ったアイデアによれば、スポーンは初めからスポーンとして登場しそうだ。また、物語の主役はスポーンではなく、元ニューヨーク市警の発明家トゥイッチ・ウィリアムスが中心となった低予算のR指定作品になるとも伝えられている。ここで語られたアイデアと併せて考えれば、その空気感はおぼろげながら想像がつきそうではある。

ここで、『スポーン(仮題)』内容がさらにわからなくなる情報も紹介しておこう。同じくトッド氏が語った所によれば、既に脚本の初稿が完成している今作のストーリーはこれまでに出版されたコミックとの関連性も断っているのだ。

「(映画のストーリーラインは)キャラクター以外は完全オリジナルです。僕に言わせれば、スポーンはもう25年近くいるわけだし、25年かけて進化してきた、という感じ。奴の今の状態はこうなんだ、と。
僕は、同じストーリーを何度も語り直したくない。自分で描いておいて、飽きちゃった!観客には、何か新しいものを提供してあげたいんです。」

なお、アメコミといえば日本の漫画/出版業界と異なり、キャラクターの著作権は出版社に帰属することとなるが、『スポーン』のイメージ・コミックは日本同様にアーティストに著作権が帰属する。したがって『スポーン』の権利はトッド自身が保有しているというわけだ。

ちなみにトッド氏は、スパイダーマンのライバルでもある「ヴェノム」の産みの親の1人でもある。トッド氏は『スポーン(仮題)』の予告編を世に放つ際、こんな小さな野望があるそうだ。

「予告編が出たらこう言いたいんです。“『ヴェノム』の共同創作者が放つ、『スポーン』!”

映画『スポーン(仮題)』は2019年公開予定とされるが、それ以上は未定。トッド氏が「『ヴェノム』の2~3ヶ月後に公開になると思う」と語っていることから予測すると、ざっくり2018〜2019年の年末年始ごろの全米公開となりそうだ。(スパイダーマンのスピンオフ映画『ヴェノム』は2018年10月5日全米公開)

Source:https://www.yahoo.com/entertainment/todd-mcfarlane-talks-spawn-movie-reboot-teaming-kevin-smith-sam-series-195714180.html
http://www.imdb.com/title/tt1206546/trivia?ref_=tt_trv_trv

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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