【徹底解説】マーベル映画『ブラックパンサー』本予告編、米国で公開!気になる要素から使用楽曲まで総チェック!

2018年公開の映画『ブラックパンサー』の本予告編&ポスタービジュアルが米国にて公開された。
おなじみマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新シリーズである本作は、集大成となる『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を直後に控えた一本。これまでのMCU作品とは明らかに異なるテイストに驚かされた人も少なくないことだろう。
本記事では、未だ謎多く、気になるポイントがたくさん詰まった『ブラックパンサー』の本予告編から、その要素の数々を細やかに紐解いていく。
Bringing a brand new #BlackPanther poster to you 1st! We hit theaters Feb 16, but you can check out the new trailer from @marvelstudios NOW. pic.twitter.com/KFbA9A9cG8
— Chadwick Boseman (@chadwickboseman) 2017年10月16日
知られざる国、ワカンダ
「神が空を飛ぶのを見た。信じられないような武器を男が作るのを見た。エイリアンが空から降ってくるのも見た。しかしこんなものは見たことがない。まだいろんなものを隠しているのか?」
2017年6月に公開されたティザー・トレーラーと同じく、今回の予告編でも開幕を告げるのは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)にて初登場したエヴェレット・K・ロス(マーティン・フリーマン)だ。ソーやトニー・スターク/アイアンマン、『アベンジャーズ』(2012)を踏まえながら、『ブラックパンサー』の主人公であるティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)にさらなる未知を尋ねるのである。ティザー・トレーラーでロスがユリシーズ・クロウ(アンディ・サーキス)を尋問していたのと同じ場所だと思われる。
ワカンダ王国の大自然、部族の長たる座に文字通り腰かける男=M’Baku(ウィンストン・デューク)、そして『シビル・ウォー』でも印象的に映し出された豹の石像。さらに場面は変わって、都市が外界から姿を隠すためのカムフラージュを戦闘機が通り抜けていく。飛行船に乗っているのは、ティ・チャラ/ブラックパンサーの親衛隊「ドーラ・ミラージュ」のリーダーであるオコイエ(ダナイ・グリラ)だ。
人々の暮らしているワカンダの街(コミックで描かれる首都バーニン・ザナだと思われる)には、バスのような乗り物が走り、モノレールが通り、そして民族的な趣のある店が立ち並んでいる。コミックで首都バーニン・ザナは「ゴールデン・シティ」と呼ばれる王家の“お膝元”だ。そして飛行船から降りてくるティ・チャラたちを、ドーラ・ミラージュの面々が出迎える。
若き国王、ティ・チャラの苦悩と戦い
ティ・チャラの初登場作品となった『シビル・ウォー』で、ワカンダ王国は当時の国王ティ・チャカを失う。『ブラックパンサー』はそののちの物語で、亡き父の後をティ・チャラが継ぐことになるのだ。本作でティ・チャラは、国外から訪れる脅威や、王座を狙う国内の勢力とも対峙しなければならないという。
予告編の0:39頃で、故郷に戻ってきたティ・チャラに「我が息子よ、あなたの番です」と声をかけるのは母親であるラモンダ(アンジェラ・バレット)。つづいて0:44頃に登場し、「どんな王になるのかはあなたが決められる」と話すのは、親衛隊「ドーラ・ミラージュ」の一員であり、本作のヒロイン的なポジションを務めることになりそうなナキア(ルピタ・ニョンゴ)だ。
さらに0:48頃でティ・チャラが親しげに再会を喜ぶのは、妹にしてトニー・スタークに匹敵するという天才科学者のシュリ(レティーシャ・ライト)である。ティザー・トレーラーでは自身も武器を装着して戦っていたが、彼女がブラックパンサーのスーツを開発しているようだ。その原料となるのは、ワカンダで産出される特殊金属ヴィブラニウムである。どうやらスーツは『シビル・ウォー』よりもアップデートして登場することになりそうだ。
「怖がらないで」「怖がったことなんてない」というやり取りのあと、ティ・チャラ/ブラックパンサーは高所から落下し、地上を走る車に狙いを定める。ここからはティザー・トレーラーにも存在した、ヴィランであるエリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)が捕らえられたユリシーズ・クロウを救出するらしいくだりや、韓国・ソウルでのカーチェイス、そしてワカンダでの戦闘が次々に映し出されていく。