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『スター・ウォーズ』J・J・エイブラムス、コミック「スパイダーマン」新シリーズの脚本を担当 ─ 息子ヘンリーとの共作、新ヴィランも登場

https://twitter.com/Marvel/status/1141708492220305408 スクリーンショット

『スター・ウォーズ』新3部作、リブート版『スター・トレック』などで知られる映画監督・脚本家のJ・J・エイブラムスが、マーベル・コミック屈指の人気ヒーロー、“親愛なる隣人”スパイダーマンの脚色に挑む。

米マーベル・エンターテインメントは、2019年9月より米国で刊行されるコミック『SPIDER-MAN(原題)』の脚本を、J・J・エイブラムスと息子のヘンリー・エイブラムスが執筆することを発表。全5号のミニシリーズで、アートはサラ・ピチェリ、カバーアートは『スパイダーバース』のオリビア・コワペルが担当する。

J・Jが脚本を担当する『SPIDER-MAN』は、発表の数日前からマーベルの公式SNSにてカウントダウンが行われ、世界的に話題を呼んでいたもの。現時点でストーリーは明らかになっていないが、米The New York TimesにJ・Jが語ったところによると、本作は「かつて見たことのない形でピーター・パーカーを描く」内容になるとのこと。スパイダーマンの前に立ちはだかる新ヴィラン・カダヴェラス(Cadaverous)は、スパイダーマンのみならずピーター・パーカー本人、そしてメリー・ジェーン・ワトソンにとっても脅威となる人物だという。

本作は編集者のニック・ロウが10年ほど前からJ・Jにコミックの仕事を打診していたことをきっかけに、J・Jと息子のヘンリーが話し合いを始めたことで実現したもの。J・Jの息子とはいえ、ヘンリーは弱冠20歳の新人ライター。幼い頃からコミックに親しんできたヘンリーにとって、スパイダーマンは初めて自分が共感できたフィクションのキャラクターだったという。ヘンリーは脚本の執筆にあたって、スパイダーマンへの解釈をこのように語ってもいる。

「脚本家としてだけでなく、(スパイダーマンの)物語を好む一人として関わっているように思います。少なくとも僕にとって、スパイダーマンは、読めば読むほどに彼のことがわからなくなるスーパーヒーロー。いわゆるヒーローに期待するものにはことごとく反しているんですよね。スタン・リーは、超人の中に人間を描くことが大切だと言っていたように思います。そういう作品にしようと努めています。」

一方のJ・Jは、コミックを手がける作業が、映画製作にもどこか似ていると強調。『スター・ウォーズ』でマズ・カナタの城についてイメージし、長い時間をかけてデザインが行われ、実物がセットに建てられるまでのプロセスと比較しながら、「サラのアートをもらって、白黒の下書きを見ると、奇妙な感じがするんです。長い時間をかけて話し合ってきたものが、素晴らしいアーティストによって解釈されたところをいきなり見るわけですからね」と話している。

ちなみにヘンリーには、早くも『SPIDER-MAN』に続く次回作のアイデアがあるのだそう。「僕の希望と目標は、この次の作品をやらせてもらうことなんです」と野心をのぞかせている。

コミック『SPIDER-MAN(原題)』は2019年9月より米国にて刊行される

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Sources: Marvel, The New York Times

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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