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単独映画『ブラック・ウィドウ』はMCUの未来をどう築くか ─ 「独立しながら新たな情報を」マーベル社長が示唆、新出演者の報道も

『アベンジャーズ』ブラック・ウィドウ
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を経て、マーベル・シネマティック・ユニバースは新たな方向へと進んでいく。マーベル・スタジオは「フェイズ4」の作品ラインナップを発表していないが、報じられている企画のうち、特に大きな注目が集まっているのが『ブラック・ウィドウ(原題:Black Widow)』だ。スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウを主人公とする単独映画がいよいよお目見えとなる。

一部には撮影が始まったともいわれる『ブラック・ウィドウ』について、このたびケヴィン・ファイギ社長が米io9の取材にて語った。「『ブラック・ウィドウ』で時間を遡るとしたら…」というインタビュアーの仮説に対して、ケヴィン社長は本作が「前日譚映画」であることを事実上認めている

「おかしなことをしているように見えても、きちんと理由があります。予想外のことを実現する方法や、それを実際にやってみることは楽しいものですよ。得られるものが少ない、知りたくもない疑問の答えを出してしまう前日譚を作る方法もあれば、思ってもみなかったことばかりが明らかになる前日譚を作る方法もあるわけです。」

さて、マーベル・スタジオが作る前日譚はどちらか。答えは言わずもがな…というわけであろう。ケヴィン社長は“理想の前日譚”の一例として、ドラマ「ブレイキング・バッド」(2008-2013)のスピンオフ作品「ベター・コール・ソウル」(2015-)を挙げている。「ほとんど完全に独立した作品でありつつ、知らなかったことがたくさん判明しますよね」

おそらく『ブラック・ウィドウ』は、「ベター・コール・ソウル」を一種のモデルケースとしながら製作されているのだろう。それに、そもそもケヴィン社長やマーベル・スタジオがもつ“前日譚作りのバランス感覚”の巧みさは『キャプテン・マーベル』(2019)で証明済みだ。「ブラック・ウィドウの単独映画らしいもので何が起きているのかは、時が来ればわかりますよ」

『ブラック・ウィドウ』にはスカーレット・ヨハンソンのほか、『トレイン・ミッション』(2018)『アウトロー・キング スコットランドの英雄』(2018)の新鋭フローレンス・プー(フローレンス・ピュー)、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)デヴィッド・ハーバー、『女王陛下のお気に入り』(2018)レイチェル・ワイズ、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)O・T・ファグベンルが出演するとのこと。米Varietyは、『ディパーテッド』(2008)『ノア 約束の舟』(2014)のレイ・ウィンストンも新たに加わったと伝えている。

監督は『さよなら、アドルフ』(2012)『ベルリン・シンドローム』(2017)のケイト・ショートランド、脚本は『キャプテン・マーベル』(2018)参加のジャック・スカエファーと『ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情』(2014)のネッド・ベンソンが執筆した。撮影はノルウェーとイギリスにて実施されているという。

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Source: io9, Variety, Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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