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スパイダーマンにMCU離脱の可能性か ─ ディズニー/マーベルとソニーが資本関係めぐる対立

スパイダーマン:ホームカミング
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ディズニー/マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズが、今後の『スパイダーマン』映画の契約条件をめぐって対立状態だ。このまま両社が合意に至らない場合、スパイダーマンがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)から離脱する可能性もある。米主要業界紙が一様に報じている。

ディズニーは『スパイダーマン』映画について、50対50の資本関係を求めている一方、ソニーは現行の規定である「公開初日の5%」の利益分配を維持したいと主張しているという。


Varietyは、数あるマーベル映画の予定に加え、「Disney+」でのドラマ企画も手掛けるケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ社長)の多忙をディズニーが懸念していると伝え、米The Hollywood Reporterは、両社は過去数ヶ月にわたって協議を続けたものの、互いに譲り合う余地がなく、提携決裂に至ったと記している。米Varietyは両社の交渉は現在行われていないと報じているが、その後米Colliderが伝えたアップデート情報には、現在も交渉進行中とあるから、一部の情報は錯綜状態にあるようだ。

Deadlineは、「よほど劇的なことが起きない限り」、今後の『スパイダーマン』映画の製作にケヴィン・ファイギが携わることはないと報じた。トム・ホランド主演の『スパイダーマン』は、シリーズ作『ホームカミング』(2017)『ファー・フロム・ホーム』(2019)のジョン・ワッツ監督と共に2本の新作予定があるとされるが、ソニー・ピクチャーズのオリジナル作品として製作されることになる。MCUとの繋がりはなくなる一方、『ヴェノム』とのクロスオーバーの現実味が高まった格好だ。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

『スパイダーマン』シリーズはソニー・ピクチャーズの大黒柱的なシリーズで、最新作『ファー・フロム・ホーム』は『007 スカイフォール』(2012)を凌いで同社史上最大のヒット作となっていた。ソニーとしては最主力作品を守りたい一方で、ディズニー/マーベル・スタジオ側の主張には、同作の大ヒットにはケヴィン・ファイギの指揮力や、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の影響があった裏付けが伴っている。

『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』での出来事をもとに、アイアンマン/トニー・スタークとの重要な関係性が描かれたほか、ニック・フューリーやマリア・ヒル、ハッピー・ホーガンといったMCUのキャラクターも重要な役どころで登場していた。

今なお交渉が行われていると伝えた米Colliderによれば、ケヴィン・ファイギの関与はあくまでもプロデューサーとしてのクレジットに係るものだという。これがスパイダーマンのMCU離脱を直接的に意味するかどうか、現時点ではあくまで不明である。ディズニー、マーベル・スタジオ、ソニーの各社は、現時点で正式なコメントを発表していない。

ディズニー/マーベル・スタジオとソニー、両社をクモ糸で繋ぎとめようとするスパイダーマンを、全世界が固唾を呑んで見守っている。

【続報】ソニーは「誤解」との声明を発表しました
ファンは早速署名活動へ

※2019/8/21 11:19 訂正
初出時より、記事タイトル一部を修正いたしました。

Source:Deadline,Variety,The Hollywood Reporter,Collider

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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