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『スパイダーマン:スパイダーバース』新2部作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』級の超大作に ─ 製作スタッフが予告

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
(C)2022 CTMG. (C) & ™ 2022 MARVEL. All Rights Reserved.

アカデミー賞に輝いた『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の続編となる2部作、2023年公開『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』と、2024年公開『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』は、あの『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)にも匹敵する超大作となっているようだ。

『アクロス・ザ・スパイダーバース』アニメーターのエル・サントス氏は、米The Directにて、製作陣による当初のアイデアが「『エンドゲーム』風の巨大なものだった」ことを明かしている。そして、そのアイデアが「今でも変わらず巨大」であることも。

「(アイデアを聞いて)2時間半の映画を作るんだな、と思ったんです。今回は本当に巨大なストーリーで、ありとあらゆる物語が詰まっている。激しく、速く、ハイペースで、エネルギッシュな映画になると思いました。そのままでも良い映画になっていたでしょうね。」

サントス氏が語っているのは、もともと『アクロス・ザ・スパイダーバース』『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』を2部作ではなく単独の続編として構想していた頃のエピソードだ。当初は「映画2本ぶんを1本でやろうとするような、とんでもなく野心的な企画だった」というのである。しかしスケジュールの事情もあいまって、物語は2部作に分割されることになった。このことによって、作品や物語全体に余裕が生まれたという。

もっともサントス氏は、この続編2部作を「今でも非常に野心的」な企画だと強調している。ストーリーはまだ謎に包まれているが、先日公開された予告編には数え切れないほどのスパイダーマンが登場し、主人公のマイルス・モラレスを追いかけ回す様子が垣間見られた。また既報によると、続編は“6つのユニバース”をそれぞれ異なるスタイルのアニメーションで描くとのこと。さらに前作の6倍となる、240人ものキャラクターが登場するという。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
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ちなみにソニー・ピクチャーズは、当初『アクロス・ザ・スパイダーバース』を2022年4月に米国公開予定だった。しかし2度の公開延期を経て、現時点で米国公開日は2023年6月2日。サントス氏は、この延期について「驚くものではなかったし、けれど驚きもした」と述べている。

「製作は本当に楽しくて刺激的でしたが、同時に大変でもありました。いろんなものが常に変化していく中で、公開日もそのひとつだったということです。(映画を)限られた時間で仕上げなければいけないにしても、それには限界があった。とんでもないリスクを背負わなければ(予定通りには)完成させられなかったでしょう。」

『アクロス・ザ・スパイダーバース』にはマイルスのほか、前作からグウェン・ステイシーとピーター・B・パーカーが再登場。いよいよ本格登場となるオスカー・アイザック演じるスパイダーマン2099をはじめ、ダニエル・カルーヤ演じるスパイダーパンク、イッサ・レイ演じるジェシカ・ドリューほか新たな顔ぶれの活躍にも注目だ。

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は2023年、『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』も2024年公開。

Source: The Direct

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。