Menu
(0)

Search

スティーヴン・スピルバーグ、DC映画に参戦!『ブラックホーク』監督務める意向、プロデューサーに就任

スティーヴン・スピルバーグ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36150879236/

映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2018)、『レディ・プレイヤー1』(4月20日公開)と精力的な活動を続ける巨匠スティーヴン・スピルバーグが、ついにスーパーヒーロー映画に挑む

ワーナー・ブラザース/DCコミックスは、映画『ブラックホーク(原題:Blackhawk)』でスピルバーグがプロデュースを担当することを発表。スピルバーグは監督への就任も望んでいるという。

コミック「ブラックホーク」は、第2次世界大戦下を舞台に、タイトル通り「ブラックホーク」なる人物を描いた作品。彼は「ブラックホークス」あるいは「ブラックホーク中隊」と称されたパイロットの精鋭集団を指揮して枢軸国と戦い、スーパーヴィランとも対峙する。
初登場は1941年と長い歴史を持つキャラクター&チームだが、時代に応じてアップデートされつづけており、2011年にも「ブラックホークス(Blackhawks)」として刊行された。1950年代に登場した女性キャラクター、レディ・ブラックホークに親しみのあるアメコミ読者も少なくはないだろう。

スピルバーグは、世界で大ヒットを記録している最新作『レディ・プレイヤー1』を経て、早くもワーナーと再タッグを組むことになる。ワーナー会長のトビー・エメリック氏は、本作の告知に伴って以下の声明を発表している。

「スティーヴン・スピルバーグによる最新のヒット作(『レディ・プレイヤー1』を製作できて光栄ですし、この新作アクション・アドベンチャーで再び仕事ができることに興奮しています。ブラックホークを世界中の観客に紹介することで、彼がどんな新しい地平を切り拓くのか楽しみでなりません。」

またスピルバーグも、『レディ・プレイヤー1』でのワーナーとの共同作業を「素晴らしい体験でした」と振り返り、「全員の仕事に情熱とプロ意識があり、映画という分野にすさまじい歴史を作ってきた。『ブラックホーク』での再会が楽しみです」とコメントしている。

Variety誌によれば、現在スピルバーグは、2019年4月より撮影される『インディ・ジョーンズ5(仮題)』の準備にあたっている。同作のあとにはミュージカル映画『ウエスト・サイド物語』が控えているため、『ブラックホーク』の着手はそれ以降になりそうだ。しかし『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』と『レディ・プレイヤー1』を同時に作っていたというスピルバーグである、驚愕の早業を見せつけてくる可能性がないとも限らない……。

それにしても戦時下のパイロットを描くストーリーと「アクション・アドベンチャー」の融合となれば、スピルバーグが長年取り組んできた仕事の集大成がここで実現する予感すらする。常に挑戦を続ける巨匠は、このヒーロー映画全盛期にどんな作品を撮ってくれるのだろうか?

なお『ブラックホーク』の脚本は、『ジュラシック・パーク』(1993)や『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)、『宇宙戦争』(2005)、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)とスピルバーグとのタッグ経験豊富なデヴィッド・コープが執筆する。

Sources: DC, Variety
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly