スティーヴン・スピルバーグ、巨匠スティーヴン・キング作品の映画化を企画中 ― 1982年以来の悲願、とうとう実現なるか

映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2018)、『レディ・プレイヤー1』(4月20日公開)と才気衰えぬ作品を監督として次々発表するかたわら、プロデューサーとしても稀に見る才覚を見せるクリエイター、それが巨匠スティーヴン・スピルバーグだ。
そんな彼が、同じ“スティーヴン”の名を持つホラー小説の巨匠、スティーヴン・キングの作品を映画化すべく動いているという。なんと1982年以来の悲願という本企画、果たして実現なるか……?

『タリスマン』映画化へ

1946年生まれのスピルバーグ、1947年生まれのキング。ともにエンターテイメントの最前線を走ってきた二人の巨匠は、意外にも未だコラボレーションを実現させたことがない。
そんな二人の初タッグとなるのが、1984年にキングが刊行したファンタジー小説『タリスマン』だ。アメリカ東海岸にて病気を患った母親と暮らしている12歳の少年ジャック・ソーヤーは、母を救うため、異次元へと跳躍しながら西海岸への旅をする。キングは本作を、小説家のピーター・ストラウブと共同で執筆した。

Entertainment Weekly誌のインタビューで、スピルバーグは本作の映画化についてこう語っている。

「とても近い将来、私たち二人(スピルバーグ、キング)の豊かなコラボレーションができると思います。ユニバーサル(・ピクチャーズ)が、私のために本(『タリスマン』)の権利を買ってくれたんですよ。いくつかの作品から(権利を)選べるのではなくて、この本の権利を買い取ったんです。
1982年(編注:刊行前)から僕はこの本を持っていて、今後数年間のうちに映画化できればと思っています。監督としてプロジェクトに参加するのではありませんが、35年間観たかったものが映画館にやってきます、とだけ言いましょう。」

この言葉から、スピルバーグは『タリスマン』の映画化にプロデューサーとして参加するとみられる。2017年、本作を『きっと、星のせいじゃない。』(2014)のジョシュ・ブーン監督が映画化すると報じられたことがあったが、現在も同じ企画として進んでいるかはわからない。

ちなみにスピルバーグは、キングの手がけてきた小説に高い親近感を覚えているようだ。同じインタビューにて、彼はキングについてこのように話しているのである。

どうしてスティーヴン・キングと血がつながっていないのかがわからない。スティーヴン・キングがユダヤ系じゃないこと、まだ一緒に映画を作っていないことが信じられないんです。伝えたい映画やストーリーという点で、スティーヴンと僕には精神的な繋がりがあると本気で思ってるんですよ。」

1982年公開の映画『ポルターガイスト』でスピルバーグが脚本・製作を務める際、彼はキングに脚本の手助けを依頼したいと考えていたそうだ。しかし二人の距離が物理的に離れすぎていたため、コミュニケーションがうまく取れず、キングの参加は実現しなかったのだという……。

いずれにせよ長い時間を経て、二人の巨匠はスクリーンにてようやく相まみえることになりそうだ。企画の順調な進行を祈りつつ、続報の到着を待つことにしよう。

Source: EW
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

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