スパイク・リー監督のコンサート映画『American Utopia』米予告編 ─ 元トーキング・ヘッズ、デヴィッド・バーンが観客を夢の世界に誘う

『ブラック・クランズマン』(2018)『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020)などで知られるスパイク・リー監督によるコンサート映画『American Utopia(原題)』より最新の米国版予告編が公開された。
『American Utopia』は、トーキング・ヘッズの元一員として知られる歌手デヴィッド・バーンが手掛けた同名ブロードウェイ・ショーを、スパイク・リー監督の視点を通して撮影された作品。2018年に発売されたデヴィッド・バーン自身のソロアルバム『American Utopia』の収録曲やトーキング・ヘッズの楽曲を世界中から集結した11人のミュージシャンやダンサーなどが、踊りや楽器演奏を交えながら演奏を披露している。人間同士の繋がり、自己進化、社会正義が最優先される、喜びに満ちた夢の世界に観客を誘う……。
予告編では、デヴィッド・バーン自身のソロアルバムに収録された「Everybody’s Coming To My House」、トーキング・ヘッズの名曲「Burning Down The House」に乗せて、縦横無尽に動き回りながら演奏を披露する演者達と、圧巻の演奏に熱狂する観客達の様子が捉えられている。予告編だけでも、嫌な事も忘れてしまうような、爽快な演奏と独特な世界観に心を鷲掴みにされることだろう。
製作総指揮にはスパイク・リー監督&デヴィッド・バーンの他、『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)のジェフ・スコール、『ROMA/ローマ』(2018)のデヴィッド・リンド、『それでも夜は明ける』(2013)のビル・ポーラッドなどが参加している。製作は映画製作会社Participant Mediaが担当し、River Road、Warner Musicと共に出資も兼任。米国配給権はHBOが取得済みで、国外配給権はUniversal Pictures Content Groupが獲得している。
映画『American Utopia』は、HBO Maxにて2020年10月14日に米国配信予定。
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