米ディズニー「スプラッシュ・マウンテン」完全閉鎖、最終日は200分待ちの大混雑 ─ 2024年に新アトラクション開始

米カリフォルニア州のディズニーランドにあるアトラクション「スプラッシュ・マウンテン」が、2023年5月30日(現地時間)にリニューアルのため閉鎖され、最終日は大混雑となった。米Deadlineが報じている。
1946年製作のディズニー映画『南部の唄』を基にした「スプラッシュ・マウンテン」は、丸太のボートに乗って沼地を進み、映画の世界を巡りながら、最後に山の頂上から滝つぼに向かって落下するアトラクション。長年にわたってディズニーパークの目玉として人気を博したが、『南部の唄』は黒人に対する人種差別や米南部の奴隷制度をノスタルジックに描いているとして批判され、アトラクション内のキャラクターも人種的なステレオタイプだと非難の対象となっていた。
一連の反発を受け、2022年7月にディズニーは「スプラッシュ・マウンテン」をリニューアルすることを発表。2009年製作『プリンセスと魔法のキス』をフィーチャーした「Tiana’s Bayou Adventure」として、2024年後半に再オープンする計画だ。
すでにフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの「スプラッシュ・マウンテン」は2023年1月に閉鎖されているため、これにて米国のディズニーランドから「スプラッシュ・マウンテン」は完全消滅したことになる。なお、オーランドでの運転最終日には220分もの待ち時間を記録。このたび、カリフォルニアでも最終日の午後2時時点で200分の待ち時間が報告されている。
How’s THIS for a Disneyland crowds check?! Here’s Adventureland at rope drop today for the last day of operations for Splash Mountain! pic.twitter.com/CorPdbjgp2
— Disney Food Blog (@DisneyFoodBlog) May 30, 2023
米ディズニーでの閉鎖を受けて、現在「スプラッシュ・マウンテン」が存在するのは日本の東京ディズニーランドのみ。東京における「スプラッシュ・マウンテン」の存続・閉鎖、あるいはリニューアルに関する情報は現時点で発表されていない。
新たにオープンする「Tiana’s Bayou Adventure」の題材となった『プリンセスと魔法のキス』は、1920年代のニューオーリンズを舞台に、黒人プリンセスのティアナが、呪いでカエルにされてしまった王子と大冒険を繰り広げる物語。アトラクションはニューオーリンズの歴史と遺産に敬意を表すものとなり、映画でティアナ役を演じたアニカ・ノニ・ローズ、ママ・オーディ役のジェニファー・ルイスが声を提供する予定だ。
ディズニーのクリエイティブ開発・製品・コンテンツ・包括戦略部門を統括するカルメン・スミスは、アトラクションのリニューアルにあたり、当時のニューオーリンズを正確に再現するための取り組みに言及。「フレンチマーケットやバイユー(湿地になった入り江や流れの緩い河口)の探索から、学者やシェフ、ミュージシャン、文化施設とのコンサルティングまで、ディズニーのイマジニアはこの地域の至る所からインスピレーションを受け、その過程で地元の専門家から学びました」と述べていた。
新アトラクション「Tiana’s Bayou Adventure」は、米国のディズニーパークで2024年後半にオープン予定。
▼ディズニー の記事
『白雪姫』不振もディズニー挽回自信、『アベンジャーズ/エンドゲーム』2019年以来の「強力なラインナップ」ボブ・アイガーCEO 大作続々 マーベル「量を作りすぎて焦点失ったと認めている」 ─ ディズニーCEO「数を減らして質の良い映画を作る、『サンダーボルツ*』がその最初の好例だ」 方針変換が功を奏した 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』『リロ&スティッチ』米国で同時公開、2億ドル超え大ヒットへ 初夏の話題作ラッシュ アベンジャーズ新章、始動 ─ 『サンダーボルツ*』から『ドゥームズデイ』へ、マーベル新時代の伏線を大整理 PR徹底特集! 『トロン:アレス』10月10日、日米同時公開決定 ─ 15年ぶり新作、音楽はナイン・インチ・ネイルズ 強烈ビジュアルを体感せよ