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【レポート】『スプリット』ジェームズ・マカヴォイ&M.ナイト・シャマラン監督来日!トークセッションで明かす、監督の映画製作の秘訣とは?

2017年5月12日、ようやく日本公開となるM.ナイト・シャマラン監督の新作『スプリット』

公開を目前とした4月25日にはシャマラン監督、そして主演を務めたジェームズ・マカヴォイが来日を果たし、特別試写会の後ファンの前に現れると、“口外禁止”のトークセッションがTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われた。

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ジェームズ・マカヴォイは『ウォンテッド』以来9年ぶり、そして2度目の来日となった。

マカヴォイは映画誌「SCREEN」と映画チャンネル「イマジカBS」そして「HMV」が共同で開催した“英国男優総選挙2016”で、トム・ヒドルストンに続く3位に選ばれるなどの人気を誇る。そんな彼が会場に姿を現した途端、そのイケメンっぷりに女性ファンのヴォルテージは最高潮に!

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今回の来日に関してマカヴォイは次のようにコメントした。

「今回は、前回の初来日と違った時間を過ごす事ができて、多くの人々と出会うことができているよ。また日本の色々な素晴らしい場所を訪れたし、何より東京の皆はとても親切でスマートで、本当にスタイリッシュでお洒落な街だと思う。

昨日コーヒーを飲みながら周りの人を30人くらい観ていてさ。みんな完璧でお洒落でばっちり決まってて安心していたんだけど、一人だけその中にダサい人がいたんだ。案の定、西洋人だったよ(笑)大きな学びがあったね。」

シャマラン監督は2年ぶり、7回目の来日。今回の来日ではなんと「日本のコミックブックストアに行きたい」と話していた。

シャマラン監督、アカデミー賞騒動のツイートに言及!

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実はシャマラン監督は、本年度アカデミー賞における作品賞の騒動の際、自身のTwitterで「I wrote the ending of the academy awards 2017.(今年のアカデミー授賞式の結末を書いたのは僕なんだ)」というツイートをして、大きな話題を呼んだ。“どんでん返し”な作品を撮る彼だからこそ笑える、ユーモアたっぷりのツイートだ。

この件に関して、監督は次のように話していた。

「あれ(アカデミー作品賞の呼び間違い)を、僕も皆さんと同じようにテレビで観ていたんだよ。そのステージ上には僕の友達もいっぱいいたし、皆ひどく驚いていたからイタズラ心であのツイートをしたんだ。そしたら一瞬で1万件くらいリツイートされて、驚いたよ!」

シャマラン監督が明かす、自身の脚本の書き方とは?

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どんでん返し”に定評のあるシャマラン監督の脚本。果たしていつも、その展開を予想して脚本を書いているのだろうか?

「元々、僕はスリラーやミステリー系のジャンルの脚本を書くんだけど、そうすると主人公たちが、自分たちがどこに向かっているのかわからないという展開になりやすい。しかし、そういった状況で、急に“なるほど!”って納得できるような、正しい情報が瞬時に頭に入ってくる。それが自然とサプライズに繋がるんだ。

確かに、あえて視聴者の皆さんが予測できないように、最初は情報を抑えて制限しているタイプのストーリーが好きだ。今回この映画(『スプリット』)の脚本を書いていて楽しかったところは、観客の皆さんがひとつのジャンルだと思い込んで映画を観ていると、最後の最後のシーンで裏切られるところ。“あ、実は全然違うジャンルの映画だったんだ”ってね。そういう事がやりきれるのか、という点が自分にとってのチャレンジだったし楽しみのポイントだったよ。」

“口外禁止”トークセッション!マカヴォイの誕生日の過ごし方は?

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さて、今回のトークセッションイベントは、なんとシャマラン監督の「日本のファンと作品について語りたい」という鶴の一声によって実現したもの。その時点で既に“神”なのだが、トークセッション中もシャマラン監督、そしてマカヴォイの神対応っぷりが凄まじく、ファンをより一層惹きつけた。

勿論、“口外禁止”であるため映画のネタバレに関わるような質問と回答をご紹介することは出来ないのだが、女性ファンから「マカヴォイさんは先日お誕生日だったと思いますが、当日はどのように過ごされましたか?」という質問に対してマカヴォイはチャーミングにこう答えた。

「今までの誕生日の中で最もクレイジーな過ごし方をしたよ! 西洋人だけに人気があるんじゃなくて、勿論日本人も大好きなはずの場所、ロボットレストランに行ったんだ(笑)。

レストランで、後ろに座っていた日本人のカップルに“なんでレストランの中には、ほとんど西洋人しかいないの?日本人は実は来ないの?”と聞いたら、彼らは“いやいや、そうじゃないんだ。日本人もここが大好きだし、ほとんどの人がここに来た事があるからさ”と言ってくれたよ(笑)。」

どうやら、その日本人カップルの優しい嘘に若干気づきながらも、会場内のファンに対して「ロボットレストラン、行った事がある人は手を挙げて!」と声をかけ、手を挙げたファンに対して「だよね、最高!君たち愛してる!」と笑いながら感謝していた。

マカヴォイ、自身の演じた役柄について語る

今作『スプリット』において、マカヴォイが演じたのは23人の人格をもつ解離性同一性障害を患う男、ケビンだ。トークセッション中、彼は多重人格を演じるにあたって、どのように役柄を自分自身に落とし込んでいったのかを語ってくれた。

「僕たちは親がセックスをしたから産まれたんだ。だけど僕が演じたケビン以外の人格というのは、全く別の契機によって産まれている。それはケビンが幼少期に虐待や拷問といった試練に遭ったことによって、ある人格の特徴が顕著になってそれが人格化、つまり新たなキャラクターが誕生していったんだ。それぞれのキャラクターは、お互いを助け合うような役割をもっていて、共同体としてひとつの身体のなかに宿っている。主要である人格の属性から産まれて組織化しているものだ。

その後に登場する“24番目の人格”は、契機がそれとも少し異なっているので、最初は演じるにあたって(役柄を自分に)落とし込めなくて厄介だったね。

マカヴォイとシャマラン監督、ファンとセルフィー!?

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トークセッション後、マカヴォイからファンに対してある提案がされた。

「皆さんにお願いがあるんだ。この作品のプロモーションのために世界中を周っているんだけど、みんなにフラッシュをたいてもらって、僕達がセルフィーを撮ると星が煌めいているみたいでとても綺麗な写真が撮れるんだ! だから、是非みんなとそういう写真が撮りたい」

その日ファンは写真撮影が禁止されていたのだが、マカヴォイはそのセルフィーに協力してくれる代わりに自分たちの写真も撮って良いという交換条件をもって、会場のファンとセルフィーを撮影した。ファンにとってはまさに“神対応”である。

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『スプリット』ストーリー

監禁された少女たちの運命は? 犯人が内に秘めた、想像を絶する人格とは?

女子高生ケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)は、級友クレア(ヘイリー・ルー・リチャードソン)のバースデー・パーティーに招かれ、その帰り、クレアの親友マルシア(ジェシカ・ スーラ)と共に家まで車で送ってもらうことに。それが悲劇の始まりだった。見知らぬ男が車に乗り込んできて、3人は眠らされ、拉致される……。

目覚めると、そこは殺風景な密室。ドアを開けて入ってきた男は神経質な雰囲気を漂わせていた。このままでは命が危ない――どうすれば逃げられるのか? 3人が頭をひね っていた矢先、扉の向こうからさっきの男と女性の声が聞こえる。「助けて!」と叫ぶ少女たち。姿を現したのは…女性の洋服を着て、女性のような口調で話す男だった。「大丈夫、彼はあなたたちに手を出したりしないわ」 絶句する少女たちに、今度は屈託なく、「僕、9歳だよ」と男は話しかけてきた。実は、彼は23人もの人格を持ち、DID<解離性 同一性障害>で精神医学を専門とする女医フレッチャー(ベティ・バックリー)のセラピーを受けていたのだった。密室で3VS 23人格の熾烈な攻防が繰り広げられる中、 もうひとり、“24人目”の人格の存在が生まれようとしていた―。果たして彼女たちは脱出できるのか!?

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=lxAOrmfbVPk]

シャマラン監督の完全復活作とも謳われている今作『スプリット』は2017年5月12日(金)より全国公開! 衝撃的なラストを、その目で確かめよ!

All Images (C) 2017 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

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ANAIS

ライター/編集者/Ellegirlオフィシャルキュレーター、たまにモデル。ヌーヴェルヴァーグと恐竜をこよなく愛するナード系ハーフです。

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