『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』に時間がかかっているのは「一度分解して再構築したから」 ─ 「最大のプレッシャーは僕たち自身」と製作陣

マーベル『スパイダーマン』のアニメシリーズ最終章『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』は、現時点で2027年6月18日の米公開が予定されている。
あえて「現時点で」と記すのは、本作が度重なる公開延期を経てきたからだ。当初は2024年3月29日に公開予定だった。俳優ストライキという不可避な要因もあったとはいえ、結果的に3年以上の遅延となる。
前作『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は2023年6月公開。そこから数えれば実に4年越しの続編だ。アカデミー賞やアニー賞を受賞した革新的アニメーションには相応の制作期間が必要とはいえ、待ちくたびれているファンも少なくないだろう。
脚本・製作を務めるフィル・ロード&クリス・ミラーは米Gizmodoにて、本作の制作状況について言及している。
『アクロス〜』と『ビヨンド〜』は当初、一本の映画として構想されていた。しかし「膨大すぎたので2本に分けた」と明かすミラーは、「映画の後半を見てみると、これは単なる“始まり・中間・終わり”という構造ではないと気づいた」と語る。
ロードは物語の核心をこう説明する。「どこに向かっているかは分かっていました。でも中間地点の展開を、もっと深く理解する必要があった。そこで辿り着いたのが、“自分の使命や才能によって家族が引き裂かれたとき、どうやって元に戻すのか?”という問いです」。
『アクロス〜』のラストでは、主人公マイルス・モラレスが別のアースへ迷い込み、暗いもう一人の自分と対峙する。一方、グウェン・ステイシーは仲間を集め、時空に奪われたマイルスの救出へ動き出す。物語は未完のまま、強烈な余韻を残して幕を閉じた。
制作にかかるプレッシャーについて、ミラーはこう語る。「僕たちに一番プレッシャーをかけているのは、僕たち自身です。毎回、自分たちを超えて、見たことのないものを見せ、かつてない体験を感じてもらいたい」。
ロードも続ける。「肝心なのは自由にやること。挑戦してみることだとチーム全員に理解してもらう。ミスしてもいいから、どこまで行けるか試してみる」。
注目すべきは、ミラーが「一度分解して再構築したことで、すごく時間がかかっている」と明かしている点だ。2024年には制作トラブルにより大部分が作り直しになったとの報道もあったが、当時ミラーはそれを否定していた。少なくとも今回の発言からは、物語と映像を再構築する工程があったことがうかがえる。
ロードは「ちょっと寄り道しちゃったし」とも付け加えた。その“寄り道”とは、ライアン・ゴズリング主演の実写映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』だ。2026年3月20日に日米同時公開を控える同作の制作とプロモーションを経て、ロード&ミラーは再びマルチバースの物語へと戻る。
公開までなお時間を要するが、少なくとも制作陣が妥協していないことだけは確かだ。“分解と再構築”を経た最終章が、どのようなビジュアル体験と物語的決着を提示するのか。『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』は2027年6月18日に米公開予定。
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Source:Gizmodo



























