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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』米公式、ネタバレ解禁の気配か?

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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まだ『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観れていない?そろそろ急いだほうがいいかもしれない。映画の米公式アカウントが、もしかしたら近いうちに本格的なネタバレを解禁してくるかもしれないからだ。

『ノー・ウェイ・ホーム』米公式Instagramアカウントは2022年1月24日(日本時間)、「文脈のないネタバレ(NO CONTEXT SPOILER)」と題した画像を投稿。一見何のことだかわからない4つのモノが並んでいる画像だ。これらは『ノー・ウェイ・ホーム』を観ていない人には意味をなさないものだが、劇中では象徴的な役割を果たすもの。投稿には、「わかる人には…わかるよね」とのコメントが添えられている。

(念には念をということで、あえてこの記事に該当の投稿は埋め込まない。気になる方はInstagramで直接どうぞ。)

『ノー・ウェイ・ホーム』が本国アメリカで公開(2021年12月17日)されてから、既にひと月以上が経過している。本作には大規模なサプライズが隠されているが、映画の公式SNSアカウントは現時点までその存在をひた隠しにしており、投稿されるプロモーション素材も基本的には公開前とほぼ変わらない性質となっている。しかし、お遊びとはいえ「ネタバレ」の投稿がなされたことから察するに、そろそろネタバレ解禁のプロモーションが展開される可能性も生じてきたのではないか。

ネタバレ解禁が早かった『エンドゲーム』

参考にしておきたいのは、同じく「ネタバレ厳禁」だった『アベンジャーズ/エンドゲーム』のプロモーションだ。同作は2019年4月26日に米公開だったが、アンソニー&ジョー・ルッソ監督は当時、5月6日からネタバレを話してもいいとの「解禁日」を告知していた。そしてマーベル・スタジオの公式アカウントは、公開から1月も経たぬ5月19日の時点で、映画のクライマックスシーンの画像を複数枚並べて「『アベンジャーズ/エンドゲーム』で大好きな瞬間はどれ?」と尋ねる「ネタバレ投稿」を行っているのである。

『エンドゲーム』と比べるのなら、米公開から既に5週間以上が経過している『ノー・ウェイ・ホーム』の公式ネタバレは、すでにいつ解禁されてもおかしくない。『ノー・ウェイ・ホーム』は米興収ランキングで、公開5週目末で『Scream(原題)』に初めて首位を譲ったものの、6週目末には再び1位に返り咲いている。一方、実のところ『エンドゲーム』は、公式SNSがネタバレ投稿を始めた5月19日週(公開4周目末)の時点で2位に落ち、そこから3位、3位、6位とランキング上では転げていたのだ。

競合作品と関連作品に着目

近日公開される新作が『ノー・ウェイ・ホーム』の王座を奪うことがあれば、米公式はその「テコ入れ」としてネタバレ投稿を解禁する可能性もあるだろう。映画のクライマックスで描かれたサプライズを見せ込めば、すでに観客した層にとって強力な再鑑賞喚起になるだろうし、関心が薄かった未鑑賞層にとっても説得力あるアピール剤になりうるからだ。

そこで、アメリカでの今後の新作予定映画を見てみよう。まずは本記事週末にあたる1月28日だが、ここには大きな注目作は見当たらない。その翌週、2月4日はどうか。ローランド・エメリッヒ監督の新作ディザスター映画『Moonfall(原題)』があり、これはIMAX上映も予定されているから、それなりに強力な相手となりそうだ。また、翌週2月11日になると、ようやくのお目見えとなる『ナイル殺人事件』や、ジェニファー・ロペス&オーウェン・ウィルソンのロマコメ『マリー・ミー』もやってくる。

ネタバレ解禁について間違いなく決定的な要素となりそうなのは、2月18日米公開予定の『アンチャーテッド』だ。人気ゲームを実写化する本作は、『ノー・ウェイ・ホーム』と同じソニー・ピクチャーズで、トム・ホランドが主演である。おそらくソニーは、次は『アンチャーテッド』に向けてプロモーションの照準を合わせていくことになるだろうから、それまでに『ノー・ウェイ・ホーム』は弾を撃ち尽くす、ということも考えられるかもしれない。

つまり、アメリカで競合作品が現れ始め、そして『アンチャーテッド』米公開も迫ってくる2月4日前後が、『ノー・ウェイ・ホーム』公式SNSネタバレ解禁の「Xデー」になる可能性がありそうだ。同作の米累計興収は現在7億2,100万ドルだが、あと少し数字を伸ばせば『アバター』(2009)の7億6,000万ドルを抜いて歴代3位にのし上がれる。米ソニーはそのためにも本作のサプライズを明かし、最後にもう一山を作ってから、『アンチャーテッド』に移っていくのではないか。

もちろん、あくまで一個人の予想である。もしかしたら、明日にもしれっとネタバレ投稿がされているかもしれないし、あるいはブルーレイが発売されるあたりまで、今後ずっとネタバレ投稿はされないのかもしれない。しかし、出演者が様々なメディアでネタバレトークを繰り広げている(米マーベル公式サイトでさえ、1月4日の時点でネタバレ記事を掲載している)ところから見るに、やはりネタバレ投稿解禁は時間の問題のように思われる。まだ観ていない人は、今のうちに劇場へ急ごう。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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