【インタビュー】「ストレンジャー・シングス」スティーブ役ジョー・キーリー、新境地のサイコスリラー『スプリー』 ─ 「この映画は風刺そのもの」

「ストレンジャー・シングス」でのお仕事はほんとに心地よいです。けど何か新しいことをやる度に、すごく落ち着かない気持ちになるんです。全く新しい人になったような、イチからやり直しな感覚があって。それが素晴らしいことでもあって、「あーあ、こりゃまずいことになるぞ」って。そういう緊張感とか、いろんな人とのコラボレーションを楽しんでいます。これまでのお仕事はとてもありがたいことでしたし、これからも続けさせてもらえると嬉しいです。
── これまでホラー、スリラー、コメディ、モキュメンタリーと経験されてきたと思いますが、次はどのようなジャンルに挑戦したいですか?ちなみに今は『スター・ウォーズ』のTシャツを着られていますけど。
(両手バンザイで)フゥーーーーー!『スター・ウォーズ』大好きなんです。映画だったらどんなジャンルも好きですね。どのジャンルにも素晴らしい作品がありますし、一番好きなジャンルを選ぶことは難しいです。アクション映画も良いですし、恋愛映画、ノワール、スリラーも良いしなぁ。人次第なところもありますよね。あとは脚本が素晴らしいかそうじゃないかとか。
── そういえば、「ストレンジャー・シングス」で共演しているフィン・ヴォルフハルトが短編映画『Night Shifts(原題)』を公開しましたね。ご覧になられました?
もちろん観ましたよ。彼、素晴らしくないですか?
── 良い作品でしたよね。面白いストーリー展開で。フィンみたいに、監督やプロデューサーとしての活動は考えていますか?
いつかやりたいです!大変だし、俳優とは全く違う力量が必要になると思いますが、どこかの時点で出来たら楽しいですよね。できたら最高です。
── そろそろお時間みたいですね。今後のご活躍楽しみにしています。ピースアウト(バイバイの意)!
ピースアウト!またね。
母親と二人暮らしのカート・カンクルは、ソーシャルメディアで注目を浴び、スターになることを夢見ているが、全く上手くいかず。ぱっとしない生活を送っている。そんなある時、カートは「スプリー(spree)」というライドシェアアプリで運転手の仕事をしな がらライブ配信で注目を集めるために、「ザ・レッスン」というおぞましい内容の生配信企画を思いつく。 乗客を殺害し、その様子を生配信するという過激なアイデアを実行に移すべく、ハンドルを握ったカートの狂気は加速。その反面、配信は全くバズらず、もっと過激な映像で視聴者を見返してやろうと意気込む。果たして、カートの暴走を止めることはできるのだろうか……。
主人公カート役を演じるキーリーのほか、暴走するカートに立ち向かうコメディアン、ジェシー・アダムス役で「サタデー・ナイト・ライブ」に4シーズン出演していたコメディアンのサシーア・ザメイタ、カートの父親役に『スクリーム』シリーズのデヴィッド・アークエット、『シックス・センス』(1999)「The O.C.」(2003-2007)などのミーシャ・バートン、アリアナ・グランデの兄でシンガー・ダンサー・パーソナリティなど幅広く活躍するフランキー・グランデら、実力派から個性派まで幅広いキャストが名を連ねている。監督・脚本・製作は、ウクライナ出身の新鋭ユージーン・コトリャレンコが務めた。