【ネタバレ】「イカゲーム」S3ラストに登場の大物ハリウッド俳優、スーツは自前だった ─ デヴィッド・フィンチャー版にも続投する?

この記事には、「イカゲーム」シーズン3最終話のネタバレが含まれています。

「イカゲーム」シーズン3最終話、ケイト・ブランシェットがサプライズカメオ登場
「イカゲーム」シーズン3最終話『人間は…』で、死のゲーム開催を終えた運営者フロントマンことファン・イノ(イ・ビョンホン)はエピソードの最後に、ある人物に届け物を渡すために米ロサンゼルスへ向かう。その役目を終え、送迎車で信号停止すると、路地裏での光景に見覚えが。スーツ姿の女性とホームレス風の男がめんこ対決を行っていたのだ。対戦に負けた男はスーツの女性に顔を叩かれて悔しがる。

女を演じているのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『TAR/ター』(2022)などで知られるアカデミー賞受賞女優の大物、ケイト・ブランシェットという大サプライズ。彼女はファン・イノがこちらを見ていることに気づくと、視線を送って頷き、再び男とのめんこ対決に応じるのだった──。

このサプライズ出演の撮影は極秘裏に行われたそうだ。「カルト的なシリーズですし、しかも撮影地がロサンゼルスだったから、みんな必要最低限のことしか知らされていませんでした」とブランシェットは米Varietyにて明かしている。衣装合わせすら行われなかったため、なんとブランシェットは自前のスーツを持参してくるよう頼まれていたという。
オーストラリア出身のブランシェットにとって、めんこ遊びに馴染みは薄かっただろう。「あのゲームのやり方を即座に覚えなくてはいけませんでした。練習に練習を重ねました」。撮影前には2枚のストーリーボードを共有されたのみだった。「4つか5つのシーンがあって、それぞれのショットでどういうものが求められているかもわかっていた。それで、脇役を任された。最も謎に満ちた仕事でしたね」と振り返る。
イ・ジョンジェによるソン・ギフンが主人公となった「イカゲーム」本家の物語はシーズン3で一区切りを迎え、今後はデヴィッド・フィンチャー監督による英語版シリーズが展開予定。フィンチャーといえば、ブランシェットとは『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)を共にしている。つまり、フィンチャー版ではブランシェットが重要な役どころで出演するということだろうか?
この説についてブランシェットは「私は何事に対してもオープンです」「デヴィッドとまた一緒に働けたら嬉しいです。もう何年も経ちますね」としつつ、「私もまだ何も知らないんです。隠しているわけじゃなくて、本当に知らないんです」と、現時点での関与を否定した。
予定通り実現すれば、フィンチャーにとって、『Mank/マンク』(2020)『ザ・キラー』(2023)に続くNetflix作品。脚本は「サード・デイ 〜祝祭の孤島〜」(2020)などのデニス・ケリーが執筆すると報じられている。
イ・ビョンホンが演じたフロントマン自身、かつてはゲームの参加者として死地をくぐり抜けた背景を持っていた。ブランシェットのキャラクターにも、きっと壮絶な過去があったはずだ。果たして英語版シリーズでは、どのような人間ドラマが繰り広げられるのだろうか?子ども遊びがアメリカにローカライズされるかどうかにも注目したい。
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Source:Variety