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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』監督、スタン・リー出演シーンを3作品ぶん撮影!御大がトム・ホランドをイジった一言ほか、撮影秘話を語る

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督が、巨匠スタン・リーのカメオ出演シーンを3作品ぶん撮影したことがわかった。ガン監督はFacebookで撮影の感想と裏話を明かしている。

ジェームズ・ガン監督、撮ったのは3作品か4作品か?

ガン監督がスタン・リーの出演シーンを撮影していたことは、『ドクター・ストレンジ』のスコット・デリクソン監督がインタビューで明かしたもの。デリクソン監督は「93歳の男性がセットに来て、撮影で1日を過ごすなんて一大事ですよ。ジェームズ(・ガン)がリーの出演シーンを1日に4つ撮ったんです」と話した。

しかし、これに対してガン監督は「僕が撮ったのは3つで、1つは別の誰かが撮ったものです」と述べている。ここは撮影した本人であるガン監督のコメントが正確だと考えるべきだろう。彼はリーの出演シーンを撮った感想を率直にこう語った。

「これまで撮影現場で経験した中で、間違いなくもっとも楽しかった時間のひとつです。スタン・リー以上に大好きで、尊敬してて、一緒に楽しめる人物は世界にもそういませんよね。」

スタン・リーの出演シーンをガン監督が手がけたことが判明しているのは、『ドクター・ストレンジ』『スパイダーマン ホームカミング』の2作品だ。彼は『ドクター・ストレンジ』の撮影秘話をわずかに明かしている。

「『ドクター・ストレンジ』の(完成版の)出演シーンは、1日で撮った多くのうちのひとつです。スコット・デリクソンは最後に撮ったバージョンを選びました。リーにセリフを1,000個喋らせてもいいのに、どうして1つだけしか撮らないのか?ってことですよ。リーにいろんなセリフを次々渡しつづけましたよ、笑いすぎて腹筋がぶっ壊れるまで。いつかマーベルはそのうちのいくつかを公開すると思いますね。」

ガン監督は、自身が撮影した映像をデリクソン監督に渡す際に「これで大丈夫? いい出来かな?」というコメントを添えたという。ちなみにデリクソン監督は『ドクター・ストレンジ』ワールド・プレミアまでリーとは直接会えなかったらしいので、彼の撮影には立ち会えなかったのだろう。

『スパイダーマン:ホームカミング』の撮影現場で

もうひとつ、ガン監督が撮影したのは『スパイダーマン:ホームカミング』のスタン・リー出演シーンだった。あろうことか、主演のトム・ホランドをリーに初めて紹介したのはガン監督だったという。しかし、そこでリーがホランドに言い放った言葉は衝撃的な一言だった。

「みんなが君は素晴らしいって言うね。個人的にはそう思わないけど。」

もちろん、これは巨匠なりのジョークなのだろうが……初対面のリーにこう言われたホランドの心中たるや……。

ちなみに『スパイダーマン ホームカミング』のジョン・ワッツ監督は、今から約半年前に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2』の撮影が行われていたアトランタのスタジオでガン監督と対面している。リーの撮影はアトランタで行われたことが判明しているため、きっと訪問当日にスタン・リーの出演シーンが撮影されたのではないだろうか。

ところで、スタン・リーが出演している「3作品目」とは一体何なのだろう? ガン監督が撮影している以上、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2』だと考えるのが自然なのだが、彼はFacebookに「みんなが思ってるものとは多分違う」と謎のコメントを残している。もしガン監督が撮影したのが『GOTG Vol.2』のシーンでないとしたら、残された可能性は『ソー/ラグナロク』か、あるいは『ブラックパンサー』か、また別の違う作品なのか。

とはいえ、ひとまず楽しみなのは『ドクター・ストレンジ』だ。今回、御大はどんな場面に登場してくるのか、そしてガン監督こだわりの「スタン・リーのセリフ」とは…?

sources: http://www.ew.com/article/2016/10/29/james-gunn-stan-lee-marvel-cameos
https://www.facebook.com/jgunn/posts/10153721692566157

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。