「奇跡です」伝説化した『スター・ウォーズ/新たなる希望』オリジナル版が47年ぶり上映

1977年公開の伝説の第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』劇場公開時の貴重なオリジナル版が、ロンドンで開催のBFI Film on Film Festivalにて上映された。長年の間、関係者ですら所在や存在の事実がわからなくなっていた伝説のプリント。上映可能な状態で見つかったことは、映画祭の責任者いわく「奇跡」だという。
オリジナル版の『スター・ウォーズ』は時代と共にジョージ・ルーカスやルーカスフィルムの意向によって追加編集が加えられてきた。現在一般で視聴・鑑賞できるバージョンは、公開当時のバージョンとは厳密には異なるものである。
この度の上映は1978年12月以来初めての機会となった。上映会にはルーカスフィルムCEOのキャスリーン・ケネディも登壇。オリジナル版の存在が都市伝説化していたことを受け、「違法上映だと思われないように来ました」とのジョークで会場を笑わせたという。英Independentが伝えている。
「とんでもない伝承です。私が入社したときでさえ、 初号プリントがどこにあるのか、どういうものなのかという話が尽きませんでしたから。これから皆さんにご覧いただくのは、まさにその初号プリントです。同じようなものが他にもあるのかどうかは、私にすらわかりません。」
貴重なオリジナル版上映を観ようと会場にはファンが詰めかけ、その中には『ベイビー・ドライバー』(2017)などで知られる人気映画監督のエドガー・ライトも混じっていたという。ケネディは「長年の間にいろいろと修正が加えられてきました。ジョージ(・ルーカス)が“ここを変えたい、やりたい”と決めて。そうして、元々がどういうものであったのか、誰にもわからなくなってしまったのです」と、幻となっていたオリジナル版の貴重さを語った。
既報によれば、この希少なテクニカラー・プリントはBFI国立アーカイブにて40年間にわたってマイナス5℃で保管されていたもの。英国映画協会がディズニーとルーカスフィルムとの交渉を重ね、この特別上映にこぎつけたという。
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Source:Independent