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【新情報多数】『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』米VANITY FAIR誌が特別記事を公開!明かされた新キャラ、新舞台

米VANITY FAIR誌は、日本時間の2017年5月23日夜に引き続き、5月24日夜にも映画『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』の新たなビジュアルを複数枚公開した。さらに、サイト上では新事実も含んだ特別記事を掲載している。

限定公開されたカバー・アートと数枚のスチール写真に加え、VANITY FAIR誌は1分20秒にわたる『最後のジェダイ』フッテージ映像も公開している。『最後のジェダイ』撮影が中盤だった頃の様子を収めた同映像では、監督やキャストらの語りと共に、この度同誌が公開したスチール写真の撮影風景を垣間見ることができる。どれも胸踊る映像であるが、特に期待値を高めてくれるのはルーク・スカイウォーカー役マーク・ハミルの言葉だ。

「(『最後のジェダイ』は)あらゆる点で、他のエピソードとは一線を画している。それでもなお、ファンが観たかったものが届けられているので、とても満足できると思うよ。」

マーク・ハミルが語る「ファンが観たかったもの」の”ファン”が旧作からの支持者を指しているのであれば、やはりクラシック・トリロジーおよびプリクエル・トリロジーから何らかの要素を再登場させてくれることに期待したい。筆者個人としては、惑星ダゴバでヨーダがルークに稽古を付けた際、オビ=ワンのフォース・ゴーストが姿を表したように、レイの修行時にヨーダやアナキン(ヘイデン・クリステンセン)のフォース・ゴーストに再会できることに票を投じたい…。

【注意】

この記事に掲載の内容は、すべて米VANITY FAIRが公開した内容により世界的に周知の事実となったものですが、
人によっては『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』に関するネタバレとなり得る内容が含まれています。
作品鑑賞まで一切の周辺知識に触れたくない方は、読み進めることをご遠慮ください。

https://youtu.be/9428Q-QMsCc

ルークが暮らした村

ほか、VANITY FAIRはカバー・ストーリーとして、『最後のジェダイ』の最新情報をたっぷり紹介している。その中から、気になるポイントを抜粋してご紹介したい。

前作『フォースの覚醒』ラストでレイがルークとの対面を果たした緑豊かな島”アーチ・トゥ”、ロケ地となったのは、アイルランド共和国のスケリッグ・マイケルと呼ばれる島。1996年にはユネスコの世界遺産にも登録されている。初期のキリスト教僧侶たちは、この島に石畳の小屋を作って暮らしていたという。『最後のジェダイ』美術班は、この小屋をもとに小さなジェダイの村を作り上げた。姿を消していたルークは、原住民らに紛れてこの村で暮らしていたということだ。同記事によるとライアン・ジョンソン監督はそれ以上の詳細を明かそうとしなかったというが、少なくとも「イウォーク族はいないよ」とのこと。

“DJ”とアミリン・ホルド中将 ─ 新キャラクターたち

VANITY FAIRが公開した新ビジュアルは、ルークやレイアといった古くからの友人、レイ、フィン、ポーら新たな友人らと再会させてくれると共に、全く新しいキャラクターを紹介してくれている。

ベニチオ・デル・トロ演じる新キャラクターは、現時点でその名を明かしていない。同記事によれば、コードネームとして制作関係者の間では”DJ”と呼ばれているそうだが、ライアン監督は「”DJ”と呼ぶのには理由があるんだ、いずれわかるよ」と語っている。もしも”DJ”がクラブなどで音楽をプレイする”ディスク・ジョッキー”に由来するのだとしたら…、異なる楽曲をつなぎ合わせるDJのように、ベニチオ・デル・トロ演じるキャラクターも異質同士の要素…たとえば、”新”と”旧”、”光”と”闇”をつなぎ合わせるような仕事をこなすのだろうか?もちろん、これは筆者個人の推察に過ぎない。

鮮やかなマジェンタ色の衣装と髪色が印象的な女性キャラクターを演じるのは、ベテラン女優ローラ・ダーン。明かされた所によると、役名は”Vice Admiral Amilyn Holdo”…、カタカナ表記にするならば”アミリン・ホルド中将”といったところだろうか。VANITY FAIRの別記事によると、彼女はレジスタンスの上層位にある”人間”だそうで、目を引くヘアスタイルおよびヘアカラーは、彼女の文化教養的背景に由来するのだという。

“金持ちのクソ野郎”が集まるカジノの街

『最後のジェダイ』よりレジスタンス側のキャラクターとして新たに加わるローズ・ティコは、劇中でも主要なキャラクターのひとりとして登場するとされる。ほぼ無名のケリー・マリー・トラン演じるローズは、フィンと共にとあるミッションに挑むという。

同記事が更に明かしたところによると、その舞台となるのはライアン・ジョンソン監督が新たに創造した綺羅びやかなカジノの街、”Canto Bight”。監督はこの街を実に豊かな比喩で表現しており、”スター・ウォーズ版モンテ・カルロ”とも言えば”若干ジェームス・ボンド感”、また”若干『泥棒成金』感(注釈:1955年のアメリカ映画)”とも例え、イマジネーションを刺激してくれている。監督にとって、スター・ウォーズにおける”ラグジュアリーさと富”を表現するというチャレンジであったようだ。更に監督の言葉を借りると、Canto Bightは”ウルトラ・グラマー”で、”金持ちのクソ野郎”のための”プレイグラウンド”なのだという。

相当ゴージャスでギラギラした街になりそうなCanto Bightが『最後のジェダイ』に用意されたのには必然性もある。同作は全体を通してダークでヘヴィなトーンになるため、「今作を悲壮で重たい映画にしたくなかった。だからひとつでもユーモアの感覚を残しておきたいとかなり努力したんだ」と監督は続けている。

キャリー・フィッシャーに捧ぐ

VANITY FAIRのカバー・ストーリーは、その大部分を割いてレイア役キャリー・フィッシャーのエピソードを伝えている。『最後のジェダイ』の撮影をすべて終えていたキャリー・フィッシャーは、2016年12月23日、ロンドンからロサンゼルスへ向かう飛行機内で心臓発作を起こし、緊急入院。一時は容態が回復したと伝えられていたが、同月27日に急逝。『最後のジェダイ』を迎えられなくなってしまった。

ルーカス・フィルム社長であり製作総指揮を執るキャスリーン・ケネディは、「(『最後のジェダイ』の)撮影が終わるとすぐ、彼女が私を捕まえて言ったんです」と述懐する。

「”エピソード9″では最前線で頑張るからね!”って。なぜなら、”エピソード7″ではハリソン(・フォード)が、”エピソード8″ではマーク(・ハミル)が主要な役だったから。エピソード9では自分が頑張る、そう考えていたのでしょう。そうなるべきでしたね。」

『最後のジェダイ』では、『フォースの覚醒』よりもさらに重要な役回りを演じるキャリー・フィッシャーについては、共演者からの思い出話が絶えない。いくつかのシーンを共にしたオスカー・アイザック(ポー・ダメロン役)はユニークなエピソードを語っている。

「キャリーが僕をビンタするシーンがあるんだ。たぶん27テイクは撮ったと思うんだけど、キャリーは毎回前向きにやっていてね。僕をはたくのを楽しんでいたよ。」

2017年で公開40周年を迎えるスター・ウォーズだが、第一作『新たなる希望』よりヒーロー・ヒロインとして彼女と共演してきたマーク・ハミルにとって、キャリー・フィッシャーとは兄妹のような間柄であろう。1951年生まれ、2017年時点で65歳になるマーク・ハミルは、生前のキャリーと”死”の予感を語ることがあったという。ふたりは、『トム・ソーヤーの冒険』のお気に入りのエピソードを引き合いに出して、こう話していたそうだ。

「『トム・ソーヤーの冒険』でふたりが好きなシーンがあってね。トムとハックが自分の葬式に行って、バルコニーで自分たちに捧げられた追悼の声を聞くんだ。

そこで僕はこう言ったんだ。”ねぇ、もしも僕が先に逝ったら、僕の葬式を茶化しに来るって約束してよ”って。そしたら彼女はこう答えたんだ。”もちろんよ、私の葬式でも同じことしてくれるならね。”」

映画『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』は2017年12月15日公開。

Source:http://www.vanityfair.com/hollywood/2017/05/star-wars-the-last-jedi-cover-portfolio
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB
http://www.vanityfair.com/hollywood/2017/05/star-wars-the-last-jedi-secrets-revealed

Eyecatch Image:http://www.vanityfair.com/hollywood/2017/05/star-wars-the-last-jedi-cover-portfolio
Photograph by Annie Leibovitz.  
© Disney TM & © Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved 

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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